この巨大な灯台が建造されたのは、紀元前300年頃のこと。
完成までに20年の歳月が費やされたという。
その高さは134メ-トルにも及び、当時では世界でも、特に高い建築物の1つだったようだ。
灯台の光は、56キロ離れた位置からでも見えたという。
戦時にはその光を集めることで、敵船の帆を焼くことができたという話もあるが、これは誇張と考えられる。
灯台の光源は、昼間は巨大なレンズまたは鏡を用い、夜は盛大なかがり火を使ったという。
ただ、50キロメ-トルを超える距離を通す場合、燃料が問題になるが、石油を使ったとも、油分の多い特殊な木材を使ったともいわれている。
だが、残念なことにこの灯台は796年に起きた大地震で崩壊し、地中海に沈んだとされる。
この幻の大灯台に関してはその後、14世紀にイブン・バトゥ-タの旅行記に廃墟を訪れたという記述がある程度で、実在が疑われていた。
だが1995年に、アレキサンドリア沖の海底で、灯台のものらしい遺構の一部が見つかり、現在、調査が進んでいる。
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