先手を打ったのはソ連である。
1957年10月、ソ連は世界初の人工衛星スプ-トニク1号の打ち上げに成功。
この人類初の人工衛星は96分12秒で地球を回り続け、92日後に大気圏に再突入して燃え尽きた。
勢いづくソ連は、翌11月に、スプ-トニク2号で早くも動物の搭乗実験に踏み切る。
モスクワの路上で捕獲された犬にライカ(正式名はクドリャフカ)と名づけ、宇宙に打ち上げたのである。
2号の人工衛星にも回収装置は組み込まれておらず、ライカは宇宙開発の最初の犠牲者となった。
打ち上げから50年後の2007年には、ライカが訓練されたモスクワ郊外の航空宇宙医学研究所に、その偉業を称える記念碑が建立されている。
写真は、搭乗装置に収まったライカ。
