戦争に利用された従軍作家たちの”小さな反乱” シティハンターのブログ煜 意外に知らない日本史! | シティハンターのブログ

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1938年9月11日、内閣情報部の要請によって徴用された従軍作家部隊が、中国大陸に向けて出発。

「ペン部隊(文化人部隊とも)」と俗称されて、大陸で取材活動を行った。

ペン部隊のメンバ-は岸田国士、林芙美子、のちの年に徴用された尾崎士郎、井伏鱒ニ、横光利一、海野十三、石川達三といった文壇の第一線で活躍する作家ばかりで、川端康成も従軍していたという記録が残る。

彼らは軍に利用されたわけだが、全員が日中戦争の大義を肯定していたわけではない。

石川達三は、この時の取材を元に、小説『生きている兵隊』を『中央公論』で発表し、日本軍の実態(南京虐殺など)を暴いて起訴されている。

他にも、帰国後に月刊誌などで日本の行く末を危惧する悲観的な文章を掲載するなど、ささやかな抵抗を起こす作家も少なくなかった。

写真は、漢口に派遣された林芙美子。


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