しかし、レジャ-やスボ-ツを目的とした、いわゆる「近代登山」の歴史は、19世紀末にイギリスの宣教師ウォルタ-・ウェストン(1861~1940年)が日本アルプスの山々に登坂ル-トを開拓したことに始まる。
以後、登山愛好家が増加し、ウェストン著の「日本アルプスの登山と探検」(1896年)に感銘を受けた文人の小島烏水(コジマウスイ、1873~1948年)などが発起人となって、山岳会が誕生した。
ウェストンはその後、北アルプスの白馬岳に登頂して撮影した写真を、イギリスの山岳雑誌に寄稿。
日本の山を初めてヨ-ロッパに紹介した功績などにより、イギリス王立地学協会から名誉あるバック・グラント賞を授与されている。
ゆかりの上高地では、現在でも毎年6月に「ウェストン祭」が開催されている。
写真は、上高地に残るウェストンのレリ-フ。
