ゴジラに子供が産まれたのだ。
怪獣と言えども生物、それはどこかに卵はあるだろう…あるのか…あったのだ、南海のゾルゲル島に。
楠見博士を中心とする実験隊がゾルゲル島にやって来たのは、人類の食糧危機を解決する「シャ-ベット計画」のためであった。
それは気象コントロ-ルのテストであり、天候を操ることで、従来は作物が育たなかった土地を改良できるようになるというものだ。
だが、実験は失敗し、ゾルゲル島は異常高温に包まれてしまう。
その副作用で、島にいた大カマキリたちが巨大化して、怪獣カマキラスとなってしまった。
3匹のカマキラスは、地中から露出した巨大な卵を襲う。
食糧とでも思ったのか、単に遊んでいたのか、カマキラスは3匹がかりで一晩中ずっと、卵を割ることに専念するのだ。
昆虫の生態とは思えないが、怪獣化してしまったので、考えはまた違うのだろう。
考えているかどうかも不明だが…。
(その2へ続く)
