ハリボテの村で女帝を欺いた名将!意外に知らない世界史!ロシアの女帝・エカテリ-ナ2世(在位:1762~1796年)は、オスマン・トルコから勝ち取ったクリミア半島の視察と、その併合に功のあった寵臣のポチョムキン(1739~1791年)将軍の激励を兼ねて、同地を訪問することになった。しかし、この報せにポチョムキンは戦々恐々とした。獲得した新しい領土は貧しく、思うように開発が進んでいなかったためである。そこで一計を案じたポチョムキンは、女帝一行が通る道々に美しい村落風景を描いた書き割りを置き、壮麗な建物をハリボテで製作。小綺麗な衣装を着せた村人に出迎えさせたのである。この策略は成功し、女帝は大満足して帰京した。これ以降、ロシアでは、事実を糊塗した見せかけだけの所業を「ポチョムキン村」と表現するようになった。写真は、ポチョムキン将軍。