そのアクションは怪獣そのものであり、手当たり次第に周辺のビルを殴り壊していく。
科学特捜隊のムラマツキャップは困惑しながらも「たとえウルトラマンでも、この地球上で暴力を振るうものとは戦わざるを得ない」と、毅然とした判断を下す。立派な人である。
街を破壊するウルトラマンは、しかし、よく見てみれば、目付きがやけに悪く、爪先も魔女の靴のように尖ってねじれている。
地球人の兄を自称するザラブ星人が化けた偽ウルトラマンであったのだ。
ザラブ星人は、ハヤタを宇宙局に監禁し、ウルトラマンに汚名を着せるべく街を破壊していたのだ。
監禁から辛うじて逃れたハヤタは、すかさずベ-タ-カプセルを掲げた。
宇宙局のビルを崩しながら、本物のウルトラマンが出現する。
偽物をやっつけろ、って、本物もビルを故意に壊しているわけなのだが。
宇宙局の職員は、全員避難していたのだろうか?
いや、そんなことは些細な問題、今は何よりもザラブ星人退治を優先すべきだ。
