浪速の売れっ子作家が考案した驚天動地の舞台装置とは?意外に知らない日本史! | シティハンターのブログ

シティハンターのブログ

ブログの説明を入力します。

18世紀中頃、歌舞伎や人形浄瑠璃が庶民の娯楽として定着し、芝居小屋の舞台構造にも花道やせり出しといった、新しい仕掛けが次々と取り入れられていた。


しかし、「角の芝居(道頓堀角座)」で上演された並木正三(1730~1773年)の「三十石ヨブネ始(サンジッコクヨブネノハジマリ)」ほど、観客の度肝を抜いた芝居はなかった。


歌舞伎や狂言の作者として一世を風靡した正三はアイデアマンでもあり、舞台を丸く切り取って、心棒を中心に回転するような工夫を施した。


この装置によって、同作品の大切(オオギリ、芝居の最終幕)の場面で素早く背景を変化させることに成功。


浪速の観客は大喝采を送った。


これが日本最初の廻り舞台の誕生である。


写真は、並木正三(国立国会図書館蔵)。



シティハンターのブログ-130907_175704.jpg