ペットブ-ムで刊行された江戸時代の飼育ガイドブック!意外に知らない日本史! | シティハンターのブログ

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太平の世も久しくなった18世紀中旬、諸大名や豪商・文人の間では愛玩動物を飼うことが流行していた。

特に人気があったのが、16世紀初頭に中国からもたらされた金魚である。

当時は品種改良も進み、大和郡山や名古屋などの特産地では様々な種類の金魚が生み出されていた。

安達喜之(アダチキシ)の「金魚養玩草(キンギョソダテグサ)」は、こうした金魚ブ-ムを背景に、養魚の入門書として発行されたものである。

そこには、飼育法から病気の治療法、金魚の歴史や分類、個体の評価方法など、今日の観賞魚入門書と比べても遜色ない内容が記されており、謂わば本邦初のペット飼育書と言える一冊だった。

同書は発行後も版を重ね、1749年には愛玩家に向けて奥義を伝授する「金魚秘訣録」なる続編も刊行されている。



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