なぜブ-ムになるのか、さっぱりわからない代物もある。
例えばつい最近、爆発的な流行を見せている「ス-パ-ボ-ル」がそれだ。
確かに弾む。
ゴムボ-ルとは比較にならないほどの弾み方だ。
力一杯、コンクリ-トに叩き付けると、それこそ屋根まで跳ね返る。
これは凄い。
だがいったん目測を誤ると、どこへ行くかわからない。
思いきり叩き付けたせいで、行方不明になった、といった事件なら近所では日常茶飯事だ。
まあ、駄菓子屋で安く買えるから、たとえなくしてもまた買えばいいが。
不思議なのは「遊び方の貧困さ」だ。
正直言って、叩き付けて遊ぶ以外だと、距離感をつかむのが難しいワンバウンドのキャッチボ-ルか、壁キャッチ程度しか思い付かない。
こんなにバリエ-ションが貧困だと、すぐに飽きられるのでは、とも危惧したのだが、なかなか廃れる気配がない。
ひょっとすると、このス-パ-ボ-ルは一過性ではなく、けっこう後々まで残るグッズになるかもしれない。
例えば将来、縁日で金魚すくいの代わりに釣られるネタに使われる可能性も…。
馬鹿げた空想はさておき、このブ-ムを当て込んだ偽物も出回っていると聞く。
これは問題だ。
事実、あえてメーカ-名は伏せるが、某お菓子メーカ-が「オマケ」につけたボ-ルなど、仲間に見せびらかそうと思ったら「弾み」が小さい。
よく見ると、ス-パ-ボ-ルではなく「ウルトラボ-ル」と表記されていた。
こういう場合、騙される方が悪いと言うのだろうか。
聞けば非弾性ゴムを混入した「弾まない」ボ-ルも存在するらしうかま、これは一種の詐欺である。
猛省を促したい。