小説や映画では「キャプテン・キッド」の通称で知られる海賊の頭目ウィリアム・キッド(1645年頃~1701年)は、もともと北アメリカで貿易商を営む裕福な商人だった。
1696年、キッドは商用で訪れたイギリスで政府から海賊掃討の任務を依頼され、アドベンチャー号に乗ってインド洋方面に派遣された。
そして最初は政府の命令どおりに海賊掃討を行っていたが、思うように成果が上がらず、次第に自らが一般の商船を襲うなどして、お尋ね者の大海賊となってしまったのである。
1701年
北アメリカのボストンで捕らえられた海賊のウィリアム・キッドがイギリスに送還され、処刑される。