ヨ-ロッパでは1680年頃を最後にほぼ終息していた魔女狩りが、1690年代に入って新大陸に飛び火。なかでも悲劇的だったのが、ニュ-イングランドで起きた「セ-ラムの魔女事件」であった。
同地で、少女たちが原因不明の苦痛を感じるという奇病が発生し、これを診察した医師や牧師が魔女の仕業と断じたために魔女狩りが始まったのである。
これによりブ-ドゥ-教(西アフリカを起源とする宗教)信者の黒人奴隷など150人以上が投獄され、19人が処刑された。
アメリカで行われた魔女裁判としては、これが最大にして最後のものであった。
1692年
北アメリカのマサチュ-セッツ植民地にあるセ-ラム村で、大規模な魔女狩りと魔女裁判が行われる