「妖星ゴラス」接近!地球消滅の危機を乗り切る方法とは!?昭和37年にタイムスリップ! | シティハンターのブログ

シティハンターのブログ

ブログの説明を入力します。

東宝特撮映画では、3月公開の「妖星ゴラス」も忘れるわけにはいかない。いろいろな意味で、これほど意表を突かれた映画もなかった。

そもそも映画を観るまで、ゴラスとは新怪獣の名前だと思っていた人が結構いるのでないだろうか。というのも、ポスタ-の中央でアザラシのような怪獣が暴れていたからだ。「今度はゴラスっていう怪獣が出るんだぜ」と得意気に語っていた人もいた。「妖獣」ではなく「妖星」という言葉が気になったが、怪獣界のスタ-という意味だろうと考えれば納得もいった。

ところが、これは全くの勘違いだった。ゴラスとは、地球めがけて飛んでくる巨大な星のことだったのだ。その危機をいかにして回避するかというのが、この映画の骨子なのである。

では、あの怪獣は何だったのかというと、途中でちょこっとだけ現れて、あっという間にやられてしまう、物語にはほとんど関係のない、マグマという怪獣だった。どうやら単なる客寄せ用だったらしい。

だが、この映画は、そんな怪獣などいなくても充分面白いものだった。なにしろ、ゴラスとの衝突を避けるために採った方法がすごい。なんと、南極に巨大なジェット噴射装置を建設して地球自体を動かし、ゴラスから逃げようというのだ。地球が他の星とぶつかる危機を描いた作品は他にもあるが、こんな大胆で突拍子もない対抗策は今まで聞いたことがない。まさにビックリ仰天である。

世界中で発生する天変地異や宇宙空間の特撮も凄いし、挿入歌の「俺ら宇宙のパイロット」も最高。この映画こそは、世界に類を見ない日本特撮SF映画の金字塔といっても過言ではないだろう。
シティハンターのブログ-130706_135551.jpg