近松門左衛門作「国性爺合戦」の題材にされたことなどで、江戸時代にはヒ-ロ-的な存在だった鄭成功。
彼が清軍と戦った際に主戦力となったのが、全身を鉄の装甲で覆った「鉄人部隊」であった。
この部隊が着用していたのは日本の甲冑とされ、日本生まれの鄭成功が鎧武者の姿をヒントに部隊を編成したのだと言われる。
しかし一方で、鉄人部隊は江戸幕府が密かに援軍として送った日本の武士だったのではないかという説もある。
定説によると幕府は鄭成功の援軍要請を黙殺したとされるが、それは表向きの措置であり、裏ではこの鉄人部隊を送り込んでいたというのだ。
真偽のほどは不明だが、部隊の一部に日本の浪人が含まれていたことは事実だったとされる。
1658年
中国で、清朝に対する抵抗運動を続けてきた鄭成功(1624~1662年)が南京を包囲したが、清軍の奇襲を受けて敗退する。