近頃、小林旭のせいで変な民謡というか民謡モドキが大流行だ。
渡り鳥とか風来坊とか各地を旅しているという設定の映画として、やたらに「ナントカ節」のたぐいを歌っているのだ。今年だけでも「ダンチョネ節」「おけさ数え唄」「ズンドコ節」「会津磐梯山」「ノ-チサヨン節」「ツ-レロ節」「宇和島節」「ソ-ラン節」「炭坑節」「東京かっぼれ」…。
その影響か、守屋浩まで「ありがたや節」を歌ってヒットさせてしまった。子供だって2年や3年前のことなら覚えている。ロカビリ-歌手だったのに、芸風が変わってるぞ。
古い歌の焼き直しは置いといて、新しい方で一番うけてるのは新人歌手の橋幸夫のデビュ-曲の「潮来笠」だろう。
小学校で「潮来の伊太郎」の名前を聞かない日がないくらい人気がある。チャンバラごっこでも股旅もののヤクザが人気急上昇だ。
今年の第2回レコ-ド大賞では見事、新人賞に輝いている。ちなみに企画賞は小林旭の「ズンドコ節」と「ダンチョネ節」だった、やれやれ。
ところで、橋幸夫はホリプロに入りそこなってビクタ-レコ-ドからデビュ-したという噂があるが、本当なのだろうか。