1951年には全国で59万人も見つかっていた結核患者は、今年は28万人と半減している。
これに栄養の改善とともに貢献しているのが、あの痛-い BCG注射。
BCGは正確にはBCGワクチンといって結核への抵抗力をつけるワクチンだ。
日本では、まずツベルクリン反応で結核抗体というものの有無を確認している。ツベルクリン注射をしたところが大きく赤くなったら陽性。つまり体が結核に対して準備できているということだ。
もし陽性にならなかったら、結核抗体を作って万一結核に感染した時に備えなければならない。その結核抗体を作ってくれるのがBCGワクチンというわけだ。
しかし、ご存知のようにBCG注射はメチャクチャに痛い。数ある予防注射の中でもトップと言える痛さだ。
ツベルクリン注射だけならまだしも、陰性ならもっと痛いBCG注射をするわけで、踏んだり蹴ったりだ。BCG注射をするなら、せめてツベルクリンはなしで済まないものだろうか。注射が2回は嫌だ。
しかもBCGは時間がたつと、効き目が消えてしまうことがあるという。そのため一生の間に何度もツベルクリンとBCGを注射することになっているのだ。
気が重くなる話だ。
みんなで受けても注射は痛いが、結核なんていう大病になったら大変だから、痛~い注射はひたすら我慢!