日本の時代劇も西部劇に負けていない。
テレビ時代劇の魅力の一つは「赤胴鈴之助」のように、子供が主役の話が多いことだ。そもそも「白馬童子」とか「笛吹童子」の「童子」というのは子供のことだ。
近頃テレビでやる時代劇はマンガが原作のものが多いため、子供が主人公のものが増えているのだろう。
そういう視点から見て惜しいのは「白馬童子」を演じている山城新伍や「笛吹童子」の北大路欣也は颯爽とした二枚目すぎて、10代にしては大人びていることだろう。
「小天狗小太郎」の藤間城太郎なんかになると、もう20代の立派な大人だ。
その点、「竜巻小天狗」を演じている高峰圭二は本当にまだ子供という感じで親しみが持てる。子供が忍術で悪い大人を懲らしめるのは痛快だ。
鞭やピストルをふるい人々を助ける「天馬天平」もあまり大人っぽくない。主役の富士八郎は16歳だが少年らしい雰囲気で、子供にも親しみが持てる。
忍術やピストルを使う主人公なら、チャンバラごっこに二丁拳銃のカウボ-イ姿で混ざってくるズルい子供がいても大丈夫なので嬉しいぞ。