貸本で人気の「ロボット三等兵」が少年誌の名門「少年クラブ」連載になった。
「ロボット三等兵」は前谷惟光のロボット漫画の元祖的な存在で、寿書房から出版された12巻組の単行本が貸本になっている。
あらすじはお国の役に立ちたいと思い詰めた老人のトッピ博士が自分の身代わりに作ったロボットが日本陸軍に入るというもの。入隊すると一番下っ端よりまだ下の三等兵にされてしまう。何しろ従軍看護婦や軍用犬より下なのだ。
貸本を読んだ人は知っているだろうが、スゴく馬鹿馬鹿しい話だ。ところが歴史に詳しい学校の先生によると、日中戦争から太平洋戦争までかなり正確に描いてあるというのだ。
なるほど、こんな有り様では、日本が負けて当然だったのだろう。