直径90cmの輪っかをヘソの高さで回す「フラフ-プ」が空前の大ブ-ムになった。今や日本全国どこへ行っても、老いも若きも男も女もフラフ-プを回している。
「フラフ-プ」は回すために腰を振る姿がハワイの「フラダンス」に似ていることから名付けられた。「フ-プ」は英語で「輪」のこと。
昔からある遊びをヒントにオ-ストラリアで考案されたものだが、アメリカでプラスチック製の玩具として発売されて、瞬く間に大ヒットした。そこで、さっそく日本でも発売することになった。
日本発売開始の10月18日から、わずか数週間でフラフ-プは日本全土を占領。
子供はもちろん、大人も夢中になって回している有り様。フラフ-プの魅力にとりつかれるのに老若男女の区別がないようだ。全国どこでもかしこでも猫も杓子もフラフ-プといった有り様だ。
腰が動かないお年寄り以外は誰でもやっているか、これから始めるところといっても言い過ぎではない。
人間だけではない。発売から一ヶ月後には大阪の天王寺動物園のチンパンジ-までフラフ-プをした。
ただ回すだけではあきたらず、いくつも同時に回したり、ウエストで回しながら手足でも小さな輪を同時に回すといった軽業をする人もいる。
普通はウエストの高さでひたすら回すだけで、特に技みたいなことはしない。この単純さがよいのだろう。
回し続けるにはケッコウ体力もコツもいるので、始めるとなかなかやめられない。
一つだけ注意。輪は意外と大きく回るので、家の中ではやらない方がいいぞ。