今年、センバツ優勝旗が初めて箱根の峠を越した。
第29回選抜高等学校野球大会において、東京代表の早稲田実業が高知商業を破り、見事優勝を飾った。東日本勢の優勝は、同大会史上初である。
早実の選手の中でも特に目立ったのは、2年生エ-スの王貞治選手であろう。
1回戦から3連続完封で決勝進出。決勝戦での完封こそ逃したものの、完投でチ-ムに勝利をもたらした。
また、本年夏の甲子園においては、2回戦で延長11回を投げ抜いてノ-ヒットノ-ランを達成。残念ながら春夏連覇はならなかったが、その存在感を見せつけた。さらに打撃でも、同選手は高く評価されている。
早実だけに、卒業後は早稲田大学への進学も予想されるが、プロ球団も放っておくまい。今後も王選手の動向には要注目である。