「鉄人」ル-・テ-ズ初来日!力道山、世界王座奪取なるか!?昭和32年にタイムスリップ! | シティハンターのブログ

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来た、ついにやって来た!「20世紀最強の鉄人」と呼ばれるプロレス界の帝王ル-・テ-ズがとうとう来日を果たしたのだ。

テ-ズは世界王座に就くこと5回、936連勝という不滅の記録を打ち立てた大レスラ-で、力道山がプロレスラ-になった時からの最大の目標。

両者は1953年にハワイで初対戦したが、この時は力道山が惨敗している。今回は、世界王座への挑戦だけでなく、4年前の雪辱を果たすことも力道山にとっては大きな課題なのだ。

10月2日、美貌の夫人を伴って空港に降り立ったテ-ズは威風堂々として、まさに王者の風格に満ち溢れていた。

今まで来日した他の外人レスラ-とは、あきらかに格が違う。宿泊先も帝国ホテルの最上等室があてがわれるという破格の扱いである。

そして10月7日、3万人という大観衆が詰めかけた後楽園球場の特設リングで、力道山とテ-ズの日本における最初の試合が実現した。

この試合の注目点は、テ-ズとはどれほど強いのか、そしてそれに対して、力道山がどこまでやれるのかということだった。

しかし、いざ試合が始まってみると、押していたのは力道山の方だった。テ-ズの動きも確かにスピ-ディ-でキレがあったが、それ以上に力道山は攻めまくった。技では互角に渡り合い、空手チョップで王者をタジタジとさせる。しかも、テ-ズの必殺岩石落とし(バックドロップ)も河津掛けで防いでみせた。

結果は時間切れ引き分けだったが、判定なら力道山の勝ちといってもよかっただろう。

しかし13日、大阪の扇町プ-ル特設リングで行われた第2戦は、テ-ズが優勢。両者リングアウトの引き分けに終わったものの、王者の底力を見せつけた。

その後の地方巡業を含めると、両者は7戦して、力道山の5引き分け2敗。なんだか、力道山はテ-ズの掌で遊ばれていただけのような気もする。