凱旋公開「怪獣王ゴジラ」アメリカ版「ゴジラ」はここが違う!昭和32年にタイムスリップ! | シティハンターのブログ

シティハンターのブログ

ブログの説明を入力します。

東宝の怪獣映画「ゴジラ」は、アメリカに輸出されて大評判になっていた。今やゴジラという言葉は、アメリカでも通用するらしい。これは日本人としては、実に誇らしいことである。

ところが、アメリカで上映されたのは、3年前、日本で公開された「ゴジラ」と同じものではなかった。アメリカ人監督の手によって、再編集されていたのだ。

今年5月には、凱旋公開の名のもと、その海外版が「怪獣王ゴジラ」という題名で、日本に逆輸入された。

日本版との最も大きな違いは、アメリカ人俳優レイモンド・バ-の出演シ-ンが付け加えられたことだ。

海外版では、バ-扮するアメリカ人記者が日本に立ち寄った際、ゴジラ事件に巻き込まれたという設定で物語は進んでいく。

もちろん、宝田明な河内桃子、志村キョウ、平田昭彦といった日本版の主要人物も登場するが、彼らがバ-とからむシ-ンでは代役を使っているため、後ろ姿しか映らない。

また、日本語の発音がメチャクチャな日本人が登場したり、ゴジラの存在が確認されてもいないうちから、志村キョウ演じる博士がゴジラについて解説していたりと、日本人の目から見ると不自然な所がいくつも目につく。ある意味、笑いどころ満載の映画に仕上がっているのだ。

しかし、バ-演じる記者が、ゴジラの東京襲撃によって重傷を負うあたりは、日本版にはない緊迫感がある。珍品には違いないが、いろいろと話題には事欠かない映画である。