宇宙人が喜劇映画に登場した。昭和32年3月に公開された日活の「フランキ-の宇宙人」である。
題名からわかる通り、主役は喜劇俳優のフランキ-堺。彼が演じる境田青年は、地球にやって来た宇宙人と同じ顔をしていたために珍騒動に巻き込まれてしまう。
しかも、この宇宙人、老若男女を問わず、揃いも揃って、みんな同じ顔。要するに、全員がフランキ-堺なのである。
一人で何役もこなすフランキ-堺の熱演が、この映画の見所。特殊技術も使われているけれど、わざと(?)チャチにして笑いのネタにしているところが、愉快愉快。