学習雑誌戦争の時代・講談社「たのしい一年生」創刊で大激突!昭和31年にタイムスリップ! | シティハンターのブログ

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漫画と言うと目の敵にする親でも、勉強に役立つんだよ、となると話は別となるかもしれない。「冒険王」だの「少年画報」だと、渋い顔をする親父でも「学習雑誌」だったら購読してもよろしい、ということになればしめたものだ。別段それを狙ったわけでもなかろうが、ここ最近「学年誌」創刊が相次いでいる。

そもそもこれまで、学年別学習雑誌と言えば戦前の「小国民の友」以来続いていた伝説の小学館と、戦後の昭和22年に開始した学習研究社の「~学習」シリ-ズが主流だった。ことに小学館は、学習雑誌を名乗る以上それらしいペ-ジはきちんと確保されているものの、中には冒険読み物や時代小説、少女小説に加え、福井英一などの漫画まで掲載されていたのだ。

ここに5年前、つまり昭和26年から集英社の「よいこ一年生」「よいこ二年生」シリ-ズが加わる。この集英社版は高学年向け「おもしろブック」の言わば弟分らしく、世界の名作や児童文学、読み物や絵本が中心である。

そして今年9月、満を辞してというか、小学館最大のライバル講談社が「たのしい一年生」を創刊した。どうやら「たのしい学習雑誌」シリ-ズとして、すぐ6年生までのタイトルを投入する予定らしい。

さすが講談社というか、付録も豪華で五大六大は当たり前、おもしろ工作から漫画別冊まで取り揃えているというから、一般少年雑誌に引けはとらない。建前的に「おさらいブック」なんて付録もあるが。

こうなると次は、いかに親をだまくらかして買わせるかという技術上の問題だ。