なかなか登場せず、読者をやきもきさせていた「鉄人28号」が、光文社の「少年」11月号でついに姿を現した。
その正体は驚くべきものだった。鎧兜の面のような表情のない顔、人間の数倍もある身長。この不気味な姿が漫画の主人公と言えるだろうか。
いや、とても主人公とは言えないだろう。戦車をやすやすと破壊する巨大ロボット「鉄人27号」を一蹴する怪力を持ちながら、「鉄人28号」に正義の心はないのだ。
乗鞍岳の秘密基地で完成した「鉄人28号」はPX団の無謀な行動によって、制御不能な状態で動き出してしまった。
もはや誰の命令も聞かず、眼前にあるものすべてを破壊する鋼鉄の大怪物「鉄人28号」。
少年探偵・金田正太郎は暴れまわる「鉄人28号」を止めることができるのだろうか。
もう連載から目が離せない。