水爆実験が生んだ大怪獣「ゴジラ、日本を蹂躙す1」昭和29年にタイムスリップ! | シティハンターのブログ

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昭和29年11月3日、とてつもない映画が公開された。水爆実験の影響で蘇った大怪獣が東京に上陸して大暴れするのだ。その名は-ゴジラ!

ゴジラは身の丈50メートルもあろうかという大怪獣で、戦車や戦闘機の攻撃も全く通用しない。それどころか、ビルさえも叩き潰す怪力を持ち、口からは白熱光を吐いて、あらゆるものを炎上させてしまうのだ。品川駅、銀座の松坂屋に和光の時計台、数寄屋橋、国会議事堂に勝どき橋…と、東京の名建築をことごとく破壊。戦後9年、ようやく復興なった帝都はまたしても灰じんに帰してしまう。

精巧なミニチュアセットによって見事に再現された東京の街並みと、それを蹂躙する凶暴きわまりないゴジラの恐ろしさ。その驚異の映像が評判を呼んで、この映画は大ヒット。上映館の前には連日、長蛇の列ができているほどだ。

今まで、この手の怪物映画といえば1933年のアメリカ映画「キング・コング」が有名だったが、「ゴジラ」はそれに優るとも劣らない出来映えといっていい。評論家の中には「ゲテモノ映画」とこき下ろしている者もいるようだが、こんな凄い映画が我が国で製作されたことを、なぜ素直に喜べないのだろう。これは、特殊技術撮影の粋を極めた日本初の本格的な空想科学映画として、まさに歴史に残るべき作品である。