冬の朝 鳩子の海は 上関

大鳩役の藤田さんは、高校を卒業と同時に、女優をめざし、家出の心境で東京に出たという。
「オラこんな村いやだ」で故郷を捨てた昭和の若者。
平成では、大企業は出稼ぎ、政治家は離党のチャンバラ。
若者は、オタクとなりにけり。

飛ぶ雁の 行方も知らず たたら踏み

昨夜のNスペ「がんワクチン」。

がん細胞を退治する画期的なワクチンだが、未認可の新薬。

闘病中のがん患者に治験するも、真薬か偽薬か、くじ引きの試薬。

すい臓がんの女性が、健康を取り戻して家族とバードウォッチングする光景が印象的だった。

舞茸は 森の珊瑚か ブナ林

奥琵琶湖 七本槍の 影映す

さきどりの 知恵を絞って 独楽あそび

三日月が 雲に隠れて 泣いている

旧暦の10月3日。

昨日の月は正真正銘の三日月だった。
今日は朝から雨。

あの雲が雨を降らしている(山頭火)。

雲は、空に浮かぶ巨大な涙か、ため池か。

陰力が航空ダムを形成し操縦している。

まぶしくて 雲ひとつない 冬の朝

うず潮の 流れははやし 放浪記

播州の 塩はかたきに 薄桜記
デベラ干し 叩いて焼いて 食われてか

口からエラに縄を通されて天日干し。
火鉢の炭火で、デベラの裏表をあぶり、骨から身を二枚剥がしてほうばる。
ただし、上手に剥がすには、焼く前にデベラの背骨を鎚で叩いて、バラバラにするのが、レシピのポイント。

藤豆や 隠元禅師 万福寺

大手芒豆、白いんげん。赤いダイヤの小豆に対して、白餡子の隠元豆。

昔からさまざまな食物の種が、大陸から渡って来て実を成した。

今やジャポンは、円高く、世界から安く物を買い漁っている。

万年も 一葉枯れて 五重塔

寄せては返す時間のさざなみ。

地球という時間の缶詰の中、
栄枯盛衰が繰り返される。

未来永劫の中、一瞬の煌めきの命の炎を燃やす人生。

同じ月を見上げている。

小雨降る 亥の子まつり 繁盛せえ

枯葉散る 思想脳漏 土手散歩

アラミスの 香りは深し 三銃士
紅葉の トンネル抜けて 仏通寺

紅葉の 赤玉乗せて 白い鯉

悠久の 太陽映える 白い峰