宵の明星黄昏を 一番星が 追ってくる 日が落ちて、ビルの窓に灯りがもれる街路を自動車で急ぐ。 街灯りは後ろへ後ろへと飛んでいくが、中空の一番星は不動である。 人間のせわしい一生は、宵の長庚(ゆうずつ)のひと瞬きにも如かないと思いつつ。