”全国の公立高校で唯一、男女別定員を設けている東京都教育委員会は22日、早ければ2024年度入試から撤廃する方針を確認した。時期が明示されたのは初めて。男女別定員は男女間で合格ラインに差が生じ、「不公平だ」として問題視されており、都教委は解消に向けスケジュールをようやく具体化した。2023年度からは前段として、性別に関係なく得点順で合否判定する枠を現行の1割から2割に広げる。”
昨年は1割で格差解消74%だったとのこと。
というわけで、今年は2割に広がった男女別定員制の緩和、どのくらい影響があったのかをざっくりと調べてみました(普通科だけ。コース・単位制・専門学科は男女別ではないので)。
まず男女別の合格者数を比較し、男子(緑)と女子(赤)でそれぞれ多い方の合計を出すとこんな感じになります(定員は考慮せず)
男子の方が多い!
でも、黄色のところにご注目。
男子、女子それぞれの不合格者数がゼロ、要するに合格=受験者数という全入高校があるので、そこはほとんど女子にとっては恩恵を受けないわけです。
では、全入を除くとどうなるのか。
圧倒的でもないけどほぼ女子の勝利~
不合格者の総数でも女子の方がかなり少なかったので、今回定員を2割緩和したことで全体的に女子に有利に働いたのではないのかなと思われます。
ただ、昨年から言われているとおり、女子の強い高校があれば、その逆もまた然り。
進学指導重点校(7校)の日比谷25人、西6人、国立10人、八王子東19人、戸山17人、青山1人、立川8人と、青山のように僅差はあるもののすべて男子が上回っている結果に。
全入校も男子の方が多いので、元々言われていたけれど男子の学力差って…
ちなみに、今回男女で一番合格者数の差があったのが、男子が東大和南高校の54人、女子が富士森高校の51人でした(全入除く)。
個人的に気になったのは、スポーツの強豪校(特に野球)と言われている城東や文京、江戸川と言った高校が軒並み女子の方が30人以上合格者が多かったこと。
共通問題校は内申ゲーと言われるだけあって、男子にはホント厳しいですね
来年、これらの高校を狙う男子はスポーツ推薦にするか、安全策を取ってランクを落とすか、悩ましいところ
まあ、学力付けて内申貰って、行きたい高校に特攻した方がスッキリしますよ!
こちらの動画でもやっぱりね!ってことで
男女合同定員になるまでの経緯など詳しい内容はこちらでチェック。