私立中学の推薦入試が11月から始まり、毎年この時期に声の教育社さんがまとめる時事問題速報が今年も公開されました。
中学入試、社会科は今年、ロシアのウクライナ侵攻一色になりそうでしょうか。
ヨーロッパの地政学は今や必須事項ですね。
理科は6月中旬から下旬にかけて、明け方の空に全ての惑星が勢ぞろいした現象が出題されました。
そんな天体観測の2022年トピックスをまとめたサイトがこちら
11月には記憶に新しい、皆既月食と442年ぶりの天王星食もありましたね。
当日は皆既月食をリアルに眺めつつ、惑星食はYoutubeのライブで確認していました。
(天王星がドットサイズすぎた)
私の写真もほぼイクラです
ところで、昨年はどんな問題が中学入試では出されたのでしょうか?
見ると、コロナ経済、東京オリンピックなどなど。
これを見た時、心で叫んだのが2021年に124年振り「節分が2月2日になった」件。
あんなに話題になったのに、一年後にはもう忘れてしまうという…
声の教育社さんでは1月にも時事問題に関する動画を上げています。
こちらは埼玉の入試が中心になりますが、問題数が多いので内容が豊富で、2月以降の入試に活用したいところです。
(来年も動画をアップしてくれるはず!)
昨年とはいえ、すでに懐かしい話題がたくさんあったので、動画から2022年度入試の時事問題をピックアップしてみました。
①政治分野
・バイデンさんが米大統領就任
・ミャンマー政変
・タリバンによる政権奪取
②世界遺産(自然・歴史分野)
・世界自然遺産
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産への登録(2021年7月26日)
・世界文化遺産
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産への登録(2021年7月27日)
”2021年7月31日にはユネスコ第44回世界遺産委員会が中国福建省福州市でオンライン開催され、新たに34件(文化遺産29件、自然遺産5件)を登録した。
海商都市リヴァプール(イギリス)の登録抹消を決めたことから、世界遺産は1154件(文化遺産897件、自然遺産218件、複合遺産39件)になった。
また、危機遺産は2件が削除されたものの、新たに「ロシア・モンタナの鉱山景観(ルーマニア)が追加登録され52件になった。”
③国際イベント(特にスポーツ分野)
やはりオリンピックは外せない。開催地ですし
とにかくオリンピック関連は地理と絡められるので出しやすい印象です。
そして、メダルの材料まで!
なお、都市鉱山は1980年代からすでに着目されていたとのことです。
④経済分野(主に国内)
ズバリ働き方改革ですね!
2021年10月から土曜日の普通郵便配達がなくなりました。
今でもつい土曜日にポスト見ちゃうのは私だけ⁉
働き方改革に関しては、今後も出題されそうです。
⑤学術分野
ノーベル賞は毎年外せないですね。
特に日本人受賞者が出ると問題にしやすい。
人物と写真はセットで!
でも、肝心な研究内容をついつい忘れてしまいます
2021年での日本人受賞者は、ノーベル物理学賞を米プリンストン大学の真鍋淑郎上席研究員。御年90歳!です。
受賞理由は「地球温暖化の予測のための気候変動モデルの開発」。
以上のことから①政治分野、②世界遺産(自然・歴史分野)、③国際イベント(特にスポーツ分野)、④経済分野、⑤学術分野が時事問題のメインとも言えそうです。
それでは、2022年はどんな年だったのか。
受験に出そうな各分野のトピックスを探りつつ、振り返ってみましょう
①政治
すでに出題されていますが、2022年はなんと言ってもロシアによるウクライナ侵攻とNATOの拡大につきます。
「代理戦争」は出るかな?
ウクライナ侵攻に伴う世界経済の混乱。
物価高。
食糧危機。
エネルギー問題。
アジアからは中国ゼロコロナ政策の緩和。
台湾危機では日本での国防問題が絡むかも。
沖縄基地問題は今年ひろゆき氏のおかげで思わぬ方向に。
国防と言えば北朝鮮からの大量鉄ゴミミサイル発射もありますね。
国防予算絡みで国債に関して問題が出ても不思議ではない。
日本では安倍晋三元首相銃撃事件に関連しての国葬やカルト問題(さすがに入試問題にカルトは厳しいか)。
岸田内閣におけるドミノ辞任。
あとは参議院選挙あたりでしょうか。
②世界遺産
・ユネスコは国内の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の無形文化遺産への登録(2022年11月30日)
・佐渡金山は2023年の登録を断念
・ユネスコは「ウクライナのボルシチ料理の文化(ウクライナ)」を無形文化遺産に緊急登録(2022年7月1日)
ここまで見て、ユネスコが直に?世界遺産委員会はどうしたの?
そう思った方いませんか?
実は以下のような事情があったそうです。
ユネスコは21日、6月19日~30日にロシアのカザンで開催される予定だった第45世界遺産委員会の延期が決定された旨を発表した。
46か国の世界遺産条約締約国は4月7日、ロシアによるウクライナ侵攻に対し、世界遺産委員会の委員国(21か国)に公開書簡を送り、開催地の変更とロシアの議長国の変更を求め、いずれかが認められない場合はボイコットを行うとしていた。ユネスコで調整が進められたものの、最終的には議長国であるロシアが各委員国に延期を提案、反対がなかったことから期限を定めずに延期することが決定した。
今年は委員会がロシアで開催予定だったのですね。
ロシアを巡る問題は経済面だけではなく文化面でも影響を与えています
③国際的イベント
はたして北京五輪が2月に開催されていたのを覚えている人はどのくらいいるでしょうか…
東京オリンピックは昨年でしたけど、今年になって汚職事件が次々に明るみになるというオチがついてますね
11月はサッカーワールドカップ開催が熱かった!
優勝はアルゼンチン、日本は9位でした。
④経済
日銀による金融緩和政策。円安関連は必須事項でしょうか。
悪い円安などと言われたりもしましたね。
最高で1ドル150円。今は132円あたりに落ち着きました。
去年の今頃は115円だったなんて信じられないですよね
”円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです”(日本銀行のHPより)
岸田首相が打ち出した「資産所得倍増計画」では、NISAとiDeCo(個人型確定拠出年金)が注目されました。
そこに絡めて池田元首相の「所得倍増計画」も出たりするかなー。
流石にないですかね…。
昭和35年、閣議決定の文書(手書き⁉)を見ると時代を感じます…。
⑤ノーベル賞
2022年は日本人の受賞者がいませんでした。
ただし、ノーベル平和賞はウクライナ侵攻関連で選ばれていますので、チェックしておいても損はないかも。
受賞したのは以下の人権団体です。
▽ベラルーシの人権活動家のアレシ・ビャリャツキ氏
▽ロシアの人権団体「メモリアル」
▽ウクライナの人権団体「市民自由センター」
”ノーベル賞の6つの部門のうち物理学賞など5つは、賞を創設したアルフレッド・ノーベルが生まれたスウェーデンで選考が行われますが、平和賞だけは隣国のノルウェーで選考され、受賞者の発表や授賞式もノルウェーの首都オスロで行われます。”
これは知らなかった…
さて、2022年も今日を含めあと5日で終わり。
今年も相変わらずコロナ感染症が収束する気配を見せない一年でしたね。
そんな中、軍事侵攻もあり生活や経済がグローバルに密接化するほど世界情勢は他人事ではない、そんな実感を得た一年でもありました。
というわけで、今回は時事問題の予想をしながら2022年を振り返ってみました。
受験生の皆さんは体調に気をつけてがんばってくださいね!