東京都では都立高校受験者向けに、いよいよ「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」が11月27日(日)に実施されます。
都内公立中学校の生徒は必ず試験を受け、都立高へ出願する際はその結果が必ず必要となります。
にプレテストの動画が公開されていますので、まだ見たことがない人は一度目を通すといいかもしれません。(中学で対策してくれていればいいですが…。)
直前チェック!
とはいえ、未だに是非が分かれるスピーキングテスト…。
動画内で塾の先生が言っていた評価基準が曖昧というのも不安を煽りますよね。
経済格差によるスピーキングテストへの対応の個人差も問題視されているようです。
評価基準に関しては、昨年行われたテストの結果分析を開示請求したものから、評価基準を探った動画があります。
ポイントは5つだそうです。
(カッコ内は自分がもうちょっとわかりやすく突っ込んでみました)
①文法ミスはある程度OK(わざわざ難しい表現を使用する必要はない)
②ネイティブのような発音は求められない(とにかく伝わればいい)
③正しく内容をヒアリングできているかどうかが大事
④苦手でもなるべく○の評価が付くようがんばる
⑤とにかくやっている感を出して沈黙はNG
④に関しては、例えばパートAに関する回答の評価基準が以下のように設定されていて、せめて○を目指しましょうとのことです。
◎→文句なし
○→多少間違えてもだいたい合っている
△→不自然な間や沈黙あり、全体的に平坦(同じ表現ばかり?)、発音をよく間違える
×→回答しきっていない、ほとんど無回答
英検の二次試験と心構えはほぼ同じでしょうか。
ただ何度もチャンスがある英検とは違うので、受験生の緊張は計り知れないですね
ただでさえ、男女枠緩和やら記述問題での自己採点面倒やら副教科内申点2倍って何だよそれ問題やら…やらやらだらけである意味大変すぎる都立高受験なのに、今回スピーキングテスト追加です
でも、今更ジタバタしていても仕方ないですよね。
試験日が迫っていますから。
反対派が何を言おうと、ここまで来たら受験生はやるしかないです。
メインの内容は中学入試という「声の教育社」(過去問等を出している出版社)さんのチャンネルで、イベント用に撮影した高校入試についての動画が上がっていました。
珍しい!と思ったけど、考えてみれば各高校の過去問も出しているのでした
昨年はあまり売れなかったみたいですが
最初から私立と決めている人にとっては、単願推薦の条件さえ満たせば特に過去問はいらないですから(試験は作文のみとか)、そういう人も昨年は多かったのかもしれませんね
来年はどうなるのでしょうか?
スピーキングテストの結果次第でしょうか?
それよりか、動画内で「世界都市・東京だから英語話せなきゃ!だからスピーキングテスト実施」というのが、ちょっと何言ってるのかワカラナーイ
(解説している三谷さんも苦笑いしているように見えた)
もっと分からないのは、主に女子受験生への配慮として男女枠を緩和したのに、逆に女子には人気がなくなり、より安全志向が加速したという
女子も強気に頑張ろうよ!
というか、武器の多い女子こそ高校入試はチャレンジすべき
スピーキングテストに話を戻しますと、都内の高校受験、こんな感じで入試が進んでいきます。
11月 私立の併願優遇もしくは単願推薦校を抑えつつ、受験する都立高校の目星をつける/三者面談で仮内申をもらう
12月 仮内申が出た時点で中学の先生に希望を伝え、私立高校を訪問してもらう(入試相談)
1月上旬 スピーキングテストの結果発表
1月下旬 私立→単願推薦入試 都立→推薦入試
2月 私立→10日から一般入試開始 都立→21日に一般入試
スピーキングテストの結果、来るの遅くないですか?
受験する際、都立1校では心もとないので、基本合格が貰える私立の併願優遇校を一つだけ確保して望むわけです(12月の入試相談で決定)。
入試相談は、今年は2022年12月15日に一斉に開始、大体の高校が2、3日で受付を完了します。
例えばこんな感じ。
要するに、12月14日の、最悪中学の先生が学校を去る時までに、受験生は私立の併願もしくは単願校を決める必要があるわけですね。
(ちなみに、期限ギリギリまで揉めた例を知っています。私立高側が1学期の成績でもOK、もしくは2学期の成績が1学期よりも良ければこういう問題は発生しないんですけどね…。地元中はかなり厳しく、2学期でも内申を下げることで有名でした)
スピーキングテストの結果次第で都立受験をやめて軌道修正するにしても、私立高の併願優遇は単願推薦の方が基準が甘いし、子どもも条件によってはもっと色々な高校を目指せたわけですし。
何より上記のような期限があります。
(調べたらこういうご時世だから?か1月まで入試相談を行っている高校もありますね…。ただ、都内の私立高の中には条件さえ合えばOKな学校もありますから、中学での入試相談を介さずに、高校に直接相談するのもありです)
上を目指して私立高のオープン受験に挑んだとしても、既に私立高としては生徒を確保した後ですから、当日、試験の出来が余程良くない限り、相当厳しいはずです。
もちろん、大学付属校など一部優遇のない高校は元よりオープン受験ですが(それでも推薦自体は高校によってあったりもする)、そういった難関校を目指す子ではなく、問題は学力がそこそこの子たち…
スピーキングテストがせめて入試相談の前に出ていれば選択の余地が増えるはずですけどね
このスケジュールだと、ハナから都立高を諦める子や、昨年以上に都立高の希望を下げる子が出てきてもおかしくはないかと
中学生の進路にあまり影響がないように祈りたいところですが、テストはテストですし、一生懸命目標に向かって頑張ってきた子たちの努力を無にするような事態にはなってほしくないです。
そもそも、英検などの英語資格ではダメだったのでしょうか。
埼玉の公立入試は英検や漢検などの検定で、級に応じて調査書の点数に加点されるようです。
なぜお隣の埼玉では可能で、東京では不可能なのか
地元の中学では中3になると1回は自治体の補助が出て無料で受けられます。
そちらの方がよほど平等かなと思うのです。
しかも、何回も受けられる。
それがダメだと言われたら、今や大学受験では当たり前のことなので認識が足りてませんよ?(それでも身の丈的にダメかな〜?
)
今回ベネッセに支払うのなら、英検協会に支払うのも同じ
なんならGTECも可でいいと思います。
英語資格必須にすれば、今回最も問題になっている欠席者の扱いも解決するのでは?
スピーキングテスト実施自体はともかく、中学生の進路選択が狭まるのはホント勘弁してあげてほしいです