面白くて考えさせられる研究に贈られるイグノーベル賞2022年度受賞者まとめ、連続16人目の日本人受賞も

 

”アメリカの科学誌「Improbable Research(風変わりな研究の年報)」が毎年主催している「笑い、そして考えさせられる研究」に対して贈られるイグノーベル賞の2022年度授賞式が、2022年9月16日7時に開催されました。第32回目となる今回は10部門の賞が用意され、日本人の研究者も受賞しました。

 

2022 Ceremony
https://improbable.com/ig/2022-ceremony/

イグノーベル賞は毎年ハーバード大学のサンダースホールで開催されるのですが、2020年度から新型コロナウイルスパンデミックの影響で、オンライン開催となっています。2022年度のテーマは「Knowledge(知識)」でした。

 

(中略)

 

工学賞を受賞したのは千葉工業大学の松崎元教授、大内一雄教授、上原勝教授、井村五郎教授で、受賞理由は「円柱形つまみの回転操作における指の使用状況について」です。日本人がイグノーベル賞を受賞するのは、2007年から数えて連続で16人目。受賞は2022年ですが、論文の発表自体は1998年です。

 

2007年から16年連続受賞はスゴイ驚き

 

"身の回りにあるつまみやグリップ、ノブなどを操作するとき、何本の指でどの位置に触れて回すのか。45本の直径が異なる円柱を32人の被験者に回してもらい、操作開始時の指の本数と接触位置を統計的に明らかにした。つまみの大きさや形状をデザインする際に役立つという。

 

結松崎教授はイグ・ノーベル賞受賞について「研究者としては複雑な気持ちでしたが、着眼点を評価された“デザイナー”としては大変うれしく思います」と話している。"

 

 

「イグ・ノーベル(Ignobel)の「Ig」とは、接頭語で「~でない」という意味ですので、「ノーベル賞でない」というパロディーのような意味合いがありますね。また、「ignoble(イグノーブル)(品がない、不名誉な)」ともかけている」とのことなので、研究者としては微妙な気持ちになるんでしょうかあせる

 

なお、毎年1万件の推薦があり1割は自薦だそうですが、自薦での受賞はほとんどないようです。

 


今年で32回目のイグノーベル賞。

動画で受賞の様子が見られますので、興味のある方は↓からどうぞ。

 

英語版

 

日本語字幕付き

 

なお、過去にイグノーベル賞を受賞した日本人の一覧はこちら

 

イグノーベル賞といえば、毎年受賞した日本人がニュースで取り上げられるので、一覧を見ると懐かしい気持ちになります。

 

例えば、2016年の前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると実際より小さく見える「股のぞき効果」とか。

実際に受賞会場でもやってましたね爆笑

 

2014年「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさ」の時は、そうか、あれは全世界共通の懸念事項だったのかと笑

 

身近だけどあまり気にしたことがないことをガチで研究しているせいか、イグノーベルは親近感が湧きますニコニコ

 

1995年受賞の「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功した」なんて、一見何のために…と思いますけど、思っちゃいけない、そんな学問の奥深さを感じるような感じないような泣き笑い

 

ただ動物ネタって意外な発見がありますよね。

 

誰かインコとスマートスピーカーの親和性を研究してくれないかなあ。



でも、こんなに張り付いているのはうちのぴーさんだけかもしれない爆笑