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小野照崎神社芸能に優れ、「その文才は天下無双」といわれていた小野篁公。とある日、騒動に巻き込まれた際、嵯峨天皇を揶揄したという言いがかりをつけられ、打首を告げられようとしていたところ、最後のご慈悲と嵯峨天皇は小野篁公に謎かけを出されます。

「“子子子子子子子子子子子子”と書いて何と読む?」という問いに、すぐさま「ねこのここねこ、ししのここじし(猫の子子猫、獅子の子子獅子)」と解答。
篁公に感心した嵯峨天皇は、その文才に免じて許しを施し、末永く要職につかせたのだといわれています。篁公はある日、亡くなった母親が地獄で苦しんでいる夢を見ました。そこで、自ら地獄へ向かい、閻魔大王に直談判をして、母を極楽浄土へ導くことに成功しました。

これをきっかけに、篁公は地獄で閻魔大王の補佐をするようになったと伝えられています。また、あるとき、藤原良相(ふじわらのよしみ)という、篁公きっての恩人が病に倒れて死線をさまよっていました。

すると篁公は「彼は人格者なので許してほしい」と閻魔大王に直訴し、良相公は無事、一命をとりとめました。数日後、良相公が篁公に尋ねると「そのことは、どうか秘密に」と、そっと耳打ちをしたそうです。