良く「簡単に中国向けプロモーションやりたいんだけど、どういうのがお勧め?」と言う話がありますが、

なんかこういう質問を受けると悲しくなります。


日本の26倍の国土、人口14億人。

東西に5,000km、南北で5,500km(日本南北2787km)

北京だけでも四国と同様の広さがあります。 


これだけの広さがあれば、当然気候も全然違っていて、

今の時期だと北の黒竜江省はすでにマイナスの世界なのに南の広州では未だ30度

こんな感じで一口に中国と言っても実質全然違うところなんです。

更に言うと、言語も大幅に違います。

どのくらいかというと、方言と言うよりほぼ外国語レベルで、

方言で会話されると何言ってるかが100%分からないレベルです。


ここまでのデータを見ればわかるかと思いますが、

こんなのを一括りに中国としてプロモーションやって思い通りになるわけがないですよね。。。


じゃあ。どうするのか?


地域をピンポイントで絞るしかないです。

例えば、北京向けとか上海向けなどの大都市だけにするとか、

広州、シンセン等の南側だけにするなどです。

これをやらずに意味不明に全土展開して失敗した例をいくつも見てきました。


また、漢字や顔の造りから妙に親近感を覚えて日本と同じじゃんって言う方がいますが、

私の感覚ではどちらかと言うとアメリカに近いです。

法律面でも国政府が指針を作り、地方政府が実行するため、地域によって解釈が大きくことなります。

仕事も成果主義で自分の範囲以外をやりたがらない方が多いです。


日本での感覚に頼ってしまうと痛い目に合います。


中国はおかしいよ!、日本の常識では~~って方も多いですけど、

僕に言わせれば日本が変なんです。


「郷に入れば郷に従え」ですね。

前回の続きです。


前回、就業許可取得までの流れを説明しました。

では続きの労働ビザ取得から。


■2.労働ビザ取得
1.が終わって全資料が郵送されてきたら、労働ビザの取得をすることになります。
これは在日本の中国大使館にて行うことになります。
東京だと六本木にあるアレですね。

地図は以下から最寄りの場所を調べてくださいませ。

東京:
住所:〒106-0046 東京都港区元麻布3-4-33
代表電話:03-3403-3388 オペレーター:内線8100
交通案内:東京メトロ日比谷線の六本木駅で下車、テレビ朝日通りを南へ徒歩約10分

 
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgjss/t62814.htm


その他:

http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgjss/t62813.htm


ここで必要になるのは以下資料。

 ・ビザ申請表(中华人民共和国签证申请表)

 ・パスポート原本及びコピー

 ・6ヶ月以内の写真

 ・インビテーション原本(被授权单位邀请函)

 ・就業許可原本及びコピー(外国人就业许可证书)


1点ずついきましょう。


・ビザ申請表(中华人民共和国签证申请表)

これは以下からもダウンロード出来ます。

http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/bgxz/P020130902324257705981.pdf


9/1の法改正により内容が非常に増えました。

以前は中国語で記載しなきゃいけないところがあって面倒だったのですが、

今回のフォーマットでは中国語または日本語となっていますので、

普通に事実を書いていけばよいかと思います。


また、以前は特急があったんですけど、現在あるかどうかはわかっていません。

わかったらまた更新します。


・パスポート原本及びコピー

 6ヶ月以上の有効期限&空白ページが2ページ以上必要です。

 またコピーは写真の載っているページだけで大丈夫です。


・6ヶ月以内の証明写真

 サイズは4㎝×3cm、無背景のカラー

 1枚あれば大丈夫です。


・インビテーション原本(被授权单位邀请函)

・就業許可原本及びコピー(外国人就业许可证书)

 上記2つは前過程で送られてきたものを準備すればOKです。


上記資料を持って領事館で申請すればOK。

申請費用も変わってそうなのでわかったら更新します。


申請期間は大体5営業日前後です。


さて。無事就労ビザが出ましたら、中国へ渡航することとなります。

以下全て中国での作業になります。


■3.居留許可取得

中国へ到着したら、30日以内に居留許可取得を行うのですが、

実はこの前に就業証なるものを取得しなければなりません。


と。その前にこの就業証&居留許可を申請するには、

居住証明が必要になります。

てことは。。。


この時点で住む場所が決まっていないと、結構面倒なことになります。

予め日本にいる間に当たりを付けて住む場所を決めておかないと

一週間以内に自宅を決めるとか言うことになってしまいます。

また、大家さんの身分証コピーを必ず貰っておいてください。


さて。

話を戻します。

住居が決まっている前提から始めますね。


・居住証明取得(物业居住证明)

 中国のマンションには必ず管理組合があり、

 そこで居住証明を取得することになります。


 この際には以下があれば大丈夫です。

 -パスポート原本

 -不動産契約書

 -本人自身


 不動産契約書は契約したマンションの賃貸契約書になります。

 会社によっては、会社住所で進めてしまうことも多々あるようです。


 発行は一般的には即日その場で発行されます。


居住証明が取れたら今度は派出所で外国人登録をします。


・臨時住宿登記表取得(临时住宿登记表)

 マンションの管轄になっている派出所へ行き臨時住宿登記表というのを取得します。

 これも本人が行く必要があります。


 持参資料は以下です。

 -パスポート原本

 -不動産契約書

 -居住証明書

 -大家さんの身分証コピー

 -不動産証(房产证)コピー

 

 パスポート、不動産契約書、居住証明書は説明いらないと思いますが、

 ここで大家さんの身分証コピーが必要になります。

 また、不動産証は要は家の権利書です。

 これもマンション契約の際に大家さんからコピーを受け取っておいてください。

 じゃないと面倒なことになります。


 書類さえ揃っていれば5分程度で取得可能です。


 ここまでが出来て初めて就業証申請が出来ます。


・就業証取得

 労働局にて就業証を取得することになります。

 ただ、これは本人が引く必要はありませんので、場合によっては会社の方が行われるかもしれません。


 必要資料は以下になります。

 -外国人就業登記表

 -証明写真(3.5cm*5.2cm(背景青または白))

 -体格検査証明書原本

 -パスポート原本&コピー

 -臨時住宿登記表原本&コピー

 -労働契約書


 ほぼここまでで説明してきたものなので割愛しますね。


 申請から取得までは大体5営業日になります。


 これが終われば遂に居留許可申請になります。


・居留許可取得

 やっとここまできました。

 出入境管理局にて居留許可を申請します。

 ここは絶対に本人が必要です。


 必要書類は以下になります。

 -パスポート原本

 -臨時住宿登記表原本

 -就業証原本

 -体格検査証明書原本

 -外国人査証、居留許可申請表(外国人签证、居留许可申请表)

 -営業許可証副本原本及びコピー(营业执照副本原件及复印件)

 -本人


 上4つはここまでで説明してきたものなので割愛します。


-外国人査証、居留許可申請表(外国人签证、居留许可申请表)

 これは現地で記入することになります。

 中国語での記載が必要になりますので中国語が出来ない場合には誰かに助けて貰ってください。


-営業許可証副本原本及びコピー(营业执照副本原件及复印件)

 中国で受け入れる会社の営業許可証になります。

 コピーを取って原本と一緒に持っていくだけです。


-本人

 9/1から出入境管理局へ入館後に写真を取ることとなりました。

 本人が行き、その場で証明写真を撮影します。


 これが後々生きます。


上記資料を元に申請します。

申請時に審査官から若干の質問があると思いますが、普通に答えれば大丈夫です。


受理されますと、受理証が渡されます。

これに先ほど撮影した写真が貼られているはずです。


申請期間は北京で15営業日、上海で7営業日となっています。

この間パスポートは無い為、この受理証が身分を証明するものとなります。


また、公共交通機関によってはこの受理証があることにより、

飛行機に乗れたりしますので重要なものです。


さてさて。お疲れ様でした。

これで全手続き終了と思いきや。最後にもう1つあります。


居留許可取得後に再度派出所で外国人登録をする必要がありますのでお忘れなく。


この際は前回のような不動産契約書等は必要ありません。

前回発行された臨時住宿登記表とパスポートがあればOKです。



こんな感じで非常に手間がかかり面倒なことが多いのですが、

実際は日本で働くより楽なようです。


日本人感覚だとめんどくせーと思いがちですが、

他の視点から見ると違う感想もあるものです。



もしかしたら、こんな奇特な方はもう居ないかもしれませんが、
メモ代わりに中国での就業手続きの流れを公開します。

■前提
9/1から出入境管理条例が変わりました。
以下内容は新条例に沿っていますが、
中国は日本と異なり共和国のため、地方政府により解釈は大きく異なります。
大体の流れはほぼ同じですが、細かな解釈が結構違います。
その為、ここで記載するのは北京に於いての流れになります。

■全体の流れ
大きく3つフェーズに分かれます。
1.就業許可取得
2.労働ビザ取得
3.居留許可取得

では、それぞれのフェーズに沿って説明します。

あ。そうそう。
他国でも同様にありますが労働ビザを取得するための前提条件ってものが
中国にも同様にあります。

こちらを先に書きますね。

■前提条件
・四年制大学卒業
・2年以上の就業経験

これまた地方政府によって若干解釈が異なり、
私の知ってる限り、北京/広州は四年制大学卒業は必須です。
上海に関しては絶対ではありません。(うまく行けば通っちゃうかもです。)

2年以上の就業経験は、就業許可取得時に記載する業務に対しての経験になります。
当然合計2年ではなく、継続での2年以上の経験になります。

さて。本題に戻りましょう。

■1.就業許可取得
これは中国側で受け入れ先となる会社に申請して貰うことになりますが、
資料は自分で準備しなければなりません。

・自分で準備する必要資料
 -パスポート原本
 -体格検査証明書
 -大学の卒業証明書原本
 -証明写真3.5cm*5.2cm(背景青または白)
 -2年以上の就業証明
 -履歴書(中国語)
 -犯罪経歴証明書

大体こんな感じ。
じゃそれぞれ説明します。
・パスポート原本

 これは当然必要なので割愛しますね。


・体格検査証明書
 最初の最大の難関はこれだったりします。
 わかりやすく言うと健康診断結果なのですが、適当に受けたら受け取って貰えません。
 じゃあどこで取得するかと言うと、
 中国国内であればビザ取得用の検査をやっている以下のような病院があります。
 

 上海:上海国际旅行卫生保健中心

 http://auto.eastday.com/features/dfwm/guojish/index1.htm

 北京:北京国际旅行卫生保健中心

  サイトが無くなっていました。。。


 日本国内の場合

  東京:日中友好医院

   http://www.jcf-clinic.com/tokousya.html

  その他は国公立病院であれば可能ですが事前に問い合わせした方が良いです。


 取得までの期間もそれぞれ異なっていまして早いところで翌日。

 遅いところだと15営業日と言うのを聞いたことがあります。

 連絡して早く手に入るところを探しましょう。


・大学の卒業証明書原本

 卒業した大学に問い合わせして取得することになります。

 ここで注意が1点。

 必ず何学科で専攻は何だったのかが明確になっていなければなりません。

 また、北京だと受付担当次第では卒業証書原本を要求されることがあります。


・証明写真3.5cm*5.2cm(背景青または白)
 中国語で言うと2寸になります。

 これも1点注意で、肩が写ってないとダメです。

 変に顔だけだったりすると普通に却下されちゃいます。(笑


・2年以上の就業証明
 前職までで2年以上の就業がある会社へ依頼して作って貰う必要があります。

 この際に卒業証明同様に何に従事していたかが明確になっていなければなりません。


・履歴書(中国語)
 これは普通に日本語で作って中国語に翻訳して貰えれば良いだけです。

 そんなに難しくないかと。 


・犯罪経歴証明書
 さて。こちらが9/1から追加された資料になります。

 東京都は警視庁。その他は府警、県警で申請することになります。

 これが思わぬレベルで難関なのですが、それぞれで必要とされる書類が異なります。

 今年手続きする時にまさか日本でも中国のように言ってることがみんな違うってのが起きるとは

 思いませんでしたが、実際本当にそうなので住所を置いている地域の警察へ行ってください。


 また、申請後大体5営業日~10営業日程度かかるので注意が必要です。


ここまでが準備出来たらEMSで中国側の受け入れ企業へ郵送することになります。

紛失があるんじゃないかって不安になりますがこれ以外は自分が向かうしかなくなるのでしょうがないですね。


・中国側の受入企業では上記資料を受け取った後以下のような作業があります。
 -就業許可証明取得(労働局)
  ⇒10営業日
 -インビテーション/招聘状取得(商務局)

  ⇒5営業日

 この間必要な書類は山ほどありますが調べればわかるかと思うので割愛します。


ちょっと長くなったのでここで一旦切りますね。
続きは次の記事で。