【過去記事/加筆・修正】
「戦争反対!」はわかるものの、それに抗戦・義戦というところに共感はできない。前の「ゴロツキ同士のケンカ」の件で書いたので、そこにつきます。
いま「ガンディー・蒋介石ルート」の夢を思い描いています。
ガンディーはもちろん「非暴力・不服従」ですがそれはゴールではなく、あくまで手段です。その真のゴールは「真理の把握」です。真理を把握しそれを自己自身と社会の中に具現していくこと。その手段として非暴力(アヒンサー)が出てきます。それでインドの独立運動をはじめています。
蒋介石は、満州事変(1931年)の際、軍事力で対抗するのでなく国際連盟に訴え、日本の侵略に対抗しました。その結果、日本は国際連盟を脱退(1933年)しました。
「軍事で対抗せず真理を示せ!」と2人の無理な合わせ技は、ほんとうに無理でしょうか?
もちろんこの2人にタラレバとありますし、酷評も見かけました。ですが、今回は棚上げです・・。
●生前、ガンディーと蒋介石はお会いしていたようですが、蒋介石は「ガンディーの非暴力・不服従(※)はインド国民にとって必ずしも無効ではないが、世界的に見れば非現実的な世界観だ」と相容れない評価をしていました。
Chiang argued that while Gandhi's non-violent resistance was not necessarily invalid for the Indian people, it was an unrealistic worldview on a global context
※
英文で「resistance」を不服従としましたが、辞書を引くと「抵抗・抵抗運動」です。不服従は「insubordination」と出ました。英語・日本語とはいえ、言葉の相違で捉え方・見方が変わっていきます。
時代背景として仕方ないと思う一方、いまだそれがまかり通っているのがなんとも残念です。
●ゴロツキ同士のケンカ
●ガンディー
インドの思想家・政治指導者。非暴力・不服従を唱え、イギリスからの独立運動を進めた。独立達成後、ヒンドゥー教徒に暗殺された。――『中学詳説 用語&資料集 社会』を参考。写真はグーグル画像検索から。
●蒋介石
中国国民党の指導者。1927年、南京国民政府を成立させ、1928年に主席になる。第二次世界大戦後、内戦で中国共産党に敗れ、台湾国民政府をつくった。――『中学詳説 用語&資料集 社会』を参考。写真はグーグル画像検索から。
by ゴータイ