【過去記事/加筆・修正】

 

「この本に出会って、私の人生を一変させてしまった!」と書評やエッセイを見たりする。

 

 幸い、そういう体験は少なからずある。特に『カメの文化誌(ピーター・ヤング 柏書房)』はそうだった。カメを追究(生物としてのカメではなく、歴史・文学・神話など人文学的な魅力)する役割を誘ってくれた。しかし、未だ中途半端な形で収まっているのが悔しいところ・・。

 

そして、やはり人生観を変えてしまうモノといえば、生きている体験そのものになる。インスタントな喜び・楽しみよりも、理不尽な出来事への怒り・憎しみを味わったのは大きい。

 

「冗談じゃねえ!」と卑屈になったりすることは多々ある。でも、あまりにも理不尽な世の中でありながら、そこで積み重ねられることがあったりする。

 

「驚くことから、知恵を愛し求める哲学が始まる」とアリストテレスが述べたそうだが、「驚き」を通して人生観を考えさせられていく。それがカメであり理不尽な体験であり、打ちのめされてうずくまる一方だったりするが、そこで見いだせたものはやはり大きい!

 

by ゴータイ

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