【過去記事/加筆・修正】
ワクチンに疑念や陰謀を語る者が、ネットであふれている。
自分もその中のひとりといっていい。
しかし、ワクチンの危険性を語る一方で、ウヨクの発信を共有したりこどもの体罰に肯定的でLGBTQ+を馬鹿にしたりしている。その相性は残念ながらいい・・。
経験談として、過去にそういう情報に飛びついて同じことをやっていたが、その情報元の精査がいいかげんで、ご都合主義なものがほとんど。
結局、広告・アクセス数を稼げるから発信しているに過ぎない。
それをいい歳したひとがコロナ禍で「目覚めた!」と飛びついたりしてしまう。あまりに新鮮な体験であり、一定仕方ないとかんじる。
最近、中島岳志氏の『アジア主義』を読んだ。その中で面白い箇所があったので引用する。
ーしかし、ナショナリズムの歴史を研究してきた者にとっては、実は現在の「愛国」=「右派」という図式のほうがむしろ不思議で、国民主権を訴えるリベラル運動こそナショナリズムと親和性が強い、と見るほうが論理的に適っています。ー
こう考えると、ワクチンに限らず陰謀論に熱がこもってくるのは分かる気がする。 欧米リベラル・国際的な政策を受け入れるよりも、日ごろ馴染んだ日本人の生活が脅かされる危機感を重視する。
たしかに、後者の方には共感してしまう。だが、その結果「古き良き日本」にしがみついて、パワハラ・セクハラが横行していた時代に逆行するのはごめんだ。
残念ながら、ワクチンに関してはそんな動きとしてみている。
by ゴータイ