私の外反母趾闘病記~残念ながら12月17日の手術は断念せざるを得ない | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

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医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は土曜日です。

 

新型コロナの第3波が結構大変な事になっています。感染が拡大した要因は色々あると思いますが、政府が強行しているGoToトラベルがその最たるものであるのは間違いないと感じています。

 

何もずっと止めなくてもいいのだから、感染症分科会の尾身会長が提言したように一定期間休止し、感染が落ち着いたら又再開すれば

いい話です。

 

菅総理肝入りの政策かもしれませんが、ウイルスが勝手に地方に拡がるわけはないでしょう。人の動きが活発化し、旅先で飲食したり、

密になる事があれば無症状の保菌者から広がるのは自明の理です。

 

インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念されていましたが、今のところ全国的にインフルエンザの感染報告はほとんどありません。皆がコロナの感染対策をしているからだと思いますが、それでも感染が拡大するコロナは凄いなと感じます。

 

私の診療所でも発熱患者さんに対応するためにテントやプレハブ小屋を設置していますが、現時点ではこれらを利用するほどの方は

受診していません。

 

 

私は10月31日に南町田病院で「足のクリニック表参道」の桑原先生の診察を受けました。12月16日の午後に入院し、17日には外反母趾の手術を受けるつもりでいました。

 

しかし、新型コロナの感染拡大のあおりを受け、今回の手術はキャンセルさせて頂きました。残念ですが、私も医療従事者の端くれです。

 

万が一にも感染してしまったら、私の診療所を訪れた患者さんや訪問診察を行っている患者さん、自分の家族、診療所のスタッフに感染する可能性があります。

 

診療所に通っている方の多くは高齢者で持病のある方です。訪問診察を受けている方になると持病の程度が重度な方が多くなります。

重症化のリスクを考えると、今感染が拡がっている地域に移動するのは憚られます。

 

今日、17日の手術を断念する事を決断しました。桑原先生に手術のキャンセルをお伝えしたところ、来年の5月までは手術の予約が詰まっているので、6月以降になるとのご連絡を頂きました。

 

半年先となると気が遠くなる程先です。しかし、逆に6月なら現在イギリスで接種が始まり、近くアメリカでも接種が始まる予定の新型コロナのワクチン接種が可能になっている頃かもしれません。

 

ワクチンを接種すればどの程度感染を予防する事が出来るのか定かではありませんし、安全性の問題もあります。しかし、第3波の真っ只中の今よりは状況はよいだろうと推測しています。

 

私は手術を受けて東京から戻った後は、たとえ無症状でもPCR検査を自費で受けようと考えていました。19日の土曜日に退院する予定

だったので、21日に初回、25日に2回目、29日に3回目を想定しています。

 

症状があれば、その時点で受けようと考えていました。又、無症状のまま経過しても来年の1月4日には4回目の検査を受けようと考えていました。

 

今週の木曜日に開設されたPCR検査を1980円で受ける事が可能な“SmartAmp Station 駅前検査”は初日にサーバーがダウンし、来週の月曜日以降受付を再開するようになっています。

 

SmartAmp Station“駅前検査”

 

最初は東京駅の直ぐ近くに開設されていますが、想定よりもはるかに沢山の方がこの施設を利用しようと訪れてた事から、店舗を移転し

14日から受付を再開するようです。

 

東京都在住の方なら直接店舗を訪れて検査を受ければよいです。その場合の値段が1980円です。9900円出せば、その日の内に再度

店舗を訪れる必要がありますが、15時以降には結果が出ます。尚、土日はお休みです。

 

郵送でも2200円で検査を受ける事が出来るのは相当な安値です。企業が集団で検査したいとなれば、更に値段は下がります。

 

私が事前に調べた限り、1万円弱が相場だったので、 「SmartAmp Station 駅前検査」の登場により、PCR検査市場は一気に値崩れを

起こしそうです。

 

外反母趾の手術の延期、返す返すも残念です。しかし、ここまでピンポイントで第3波の真っ只中とぶち当たってしまったら諦めざるを

得ません。

 

山口県は新型コロナの感染者はまだまだ少ないですし、診療所の医師が感染し、患者さんにも感染させてしまったというケーズはありません。

 

悪性腫瘍の手術なら先延ばしにする訳にもいきませんが、外反母趾が酷くてもジムでの運動は出来ますし、仕事をする上で不自由は

ありません。

 

来年6月に世界が一体どのような状況になっているか分かりません。人類が新型コロナを克服するにはまだまだ時間はかかると思いますが、今は我慢の年末年始を送るしかないと感じています。