こんにちは。

 

10月28日に神保町の古本屋さんに足を運んだところ、66年も前に発行された英文法の参考書を見つけたため、興味本位で買ってみました。

 

それがこちら。『現代英文法[改訂版]』(1957).荒牧 鉄雄.三省堂.定価350円(当時)

 

購入価格は確か2000円ほどだったように記憶しています。ちなみに某通販サイトではその4倍ほど。安く買えたのはラッキーでした。

なぜこの本を買ったのかというと、解説文や例文において、現在の参考書とどのような違いがあるのかが気になったからです。例文を通して時代の価値観の変遷も読み取れるかもしれないし、何より、いわゆる「やや古めかしくて堅い表現」が見つかったりしたら面白いな、と。

 

 

概要

構成は現在の参考書と同じ感じ。江川泰一郎の『英文法解説』や、『ロイヤル英文法』(青い方)をイメージしてほしい。細かく章に分けられ、解説があり、章末にはEXERCISEと称した問題が載っている。例文も十分な量が掲載されている。

但し、字が小さく余白も少ないため、少し読みづらい。ロイヤルは800ページもあるというのに、この現代英文法はロイヤルと紙面の大きさが一緒であるにも関わらず、ページ数はたったの300である。

まあなんとなく、解説文はちょっと堅いような気もするが、何ら問題なく読み進めることが可能である。

 

発見

ふと読み進めていたら、「未来完了形」の項目において、気になることがあった。

(横画面になってしまい申し訳ない)

 

「未来完了は、shall[will]+have+過去分詞の形で作られる。」と書かれている。

また、平叙文の場合、一人称の主語であればshallが、二人称および三人称であればwillが使われるそうだ。

知らなかった。英文法解説にも、Grammar in Useにも書かれていなかった。ちなみにロイヤルには少しだけ載っていた。

ここまでshallに市民権が与えられたかのような説明は初めて見た。これは時代が変わっていくにつれて表現が変化したということなのだろうか。