先週の話です。私には大叔父(祖父の弟)がいるのですが、その大叔父が熱中症で病院に入院しました。

大叔父は妻(私にとっては大叔母)と二人で暮らしていたのですが大叔母は重度の認知症の影響で高齢者施設に入居しており、現在は大叔父一人で暮らしをしてたのですが、数年前に認知症と診断され地域包括支援センターの支援を受けていました。父(大叔父からすると甥)と私は大叔父に大叔母と同じく高齢者施設に入るよう何度も説得していたのですが大叔父は大の人嫌いで説得を頑として受け入れず、さらに地域包括支援センターの職員すら門前払いしていたそうです。頑固な態度を続ける大叔父に対して私達は説得を諦め連絡も取らなくなっていました。そんな状況だったので地域包括支援センターから大叔父が熱中症で入院したと連絡があったとき心配ではなくざまあみろと思ってしまいました。

 

ただ大叔父が病院に運ばれたとき保険証を所持しておらずまた財布の中にも入ってなかったとのことだったので、父と私は面倒と思いながらも大叔父の家まで保険証を探しに向かいました。

家の門は建付けが悪く開けるのに苦労し家の周りの草木が生い茂って玄関前を塞いでいて入れなくなってたので私達は裏の通用口から昔認知症になる前の大叔父から預かっていた鍵を使い入ることが出来ました。家の中は埃っぽく床はゴミが散乱し、台所の水回りには汚れた食器が積み上がり冷蔵庫の中には判別不可能になった腐った食べ物が放置され、窓にはヒビが入っており壁に隙間があり天井は雨漏りの跡が出来ていました。辛うじて電気ガス水道は使えたのですがとても普通の人が暮らす環境ではなく外から見れば廃墟と思われてもおかしくない状態でした。少なくとも私はあんな環境で暮らすのは御免被りますね。

そんな廃墟同然の大叔父宅から何とか保険証を発見し入院先の病院まで持っていき担当医から話を聞きました。どうやら大叔父は認知症発症してから悪化し続け今や人の判別も出来ず病院を自分の家だと思い込んでるとのことでした。そこまで酷くなってると思わず私達は絶句し大叔父には退院後は高齢者施設に入居してもらう事にしました。

 

実は私には大叔父大叔母夫婦の他にも同居してる祖父母も認知症持ちです。しかも日常生活に支障をきたすほど重度なわけでなくあくまで軽度なので要介護認定からも外れ、また祖父母共に施設入所もデイサービス利用も拒否し紙おむつ着用すら嫌がる状態なのでいろいろ苦労しています。家族がこんな状態なので今回の大叔父の件は正直不安材料が一つ解決したと思ってほっとしています。例え費用が掛かったとしても孤独死されて見るも無残な状態でご対面するよりはずっと良いですから。