いよいよGWが終わりましたね。皆さんは10連休をどのように過ごしたでしょうか。

私は社会人になって史上最悪のGWでした。今回はそのことについて話します。

 

深夜の時間帯、私が巡回業務をしていると禁煙エリアに喫煙をしている4人組の男がいました。

連中は常習犯で、何度注意しても真面に取り合ってくれない連中でした。

私は何時もの通り、そこに向かい連中を注意しました。案の定話を聞かないので、更に強く警告しました。

すると連中は頭に来たのか、私を取り囲み凄まじい罵倒・脅迫をしてきました。(容姿・人格否定だけでなく「〇すぞ(〇には某漢字が入ります)」と言い寄りながら懐に手を入れていた)

私は流石に命の危機を感じたので、連中が触ってこないことを利用して警察に通報しました。

直ぐに警察官が来てくれたので私は状況を説明し、助けを求めました。

すると連中は急に柔らかな笑顔をしながら警官に「自分たちは脅迫などしていない。ただ警備員の態度が横柄だったから客として注意しただけだ」と説明し、「自分が脅迫したというならその証拠を提出して被害届けでも出したらいい」と私に言い放ちました。

その後警察官が苦笑いを浮かべながら軽く注意をした後、解散となりました。

連中がいなくなったことを確認すると、私は交番に行き、先程の警察官達に、連中が常習犯である事、本当に脅迫された事、命の危機を感じた事を強く訴えました。

警察官は苦笑いをしながら分かりましたと了承していましたが、同時に「現行犯でもない限り、こちらから私有地内での出来事を強く動くことはできない」をも言われました。私は渋々引き下がり、交番を後にしました。

 

皆さんはこの話を聞いてどのように感じましたか?

確かに警察官の言ってる事は正しいです。

現行犯以外の犯罪に対しては被害届を提出するのが道理であり、そうでなければ私有地で警察官が強く権限を振りかざす事はできない。

まったくもって模範的回答と言えるでしょう。

 

ですが、私が今回受けたのは脅迫です。しかも相手方も手馴れているようで、私を取り囲んで脅しはしても手は出さず、私が移動しようとする取り囲みながらついてくるのです。実害はなく、被害は私が怖い思いをしただけ。録音も録画もしてないので証拠は存在せず、遠巻きに見てた連中も知らぬ存ぜぬで証人にはなってくれません。少し詳しい人ならわかりますよね。これで被害届が受理されるわけないんですよ。だから連中も被害届を出したらいいと言い放ってきたんです。私は泣き寝入りするしかないんです。

 

繁華街の警備員という職業上、トラブルに頻繁に出くわすことは分かっています。これまでも様々なトラブルを経験してきたし、現行犯で捕まえた奴を交番に直接突き出したこともあります。でもその殆どが手を出してくるので現行犯として対処できるか、そもそも対したトラブルでもなんでないパターンでした。

今回のように狡猾な手段をやられたの初めてだったので本気で怖い思いをしました。でも実害を負ってないので警察は受動的にしか動いてくれません。しかも連中は常習犯、つまりビルの常連なので頻繁に施設に来ます。私の顔も完全に覚えられたでしょう。

つまり私はこれから連中の顔色を伺い、絡んでこないことを必死に祈りながら仕事をしていくか、仕事自体を辞めるかの二択しか存在しないわけです。

 

私達警備員には警察官のような権限もなければ、何らかの資格を必要としないので、特別なスキルを持っているわけではありません。

なのに、こういう対応ばかりさせられる。

丸裸で戦場に放り出されてるようなものです。しかもそのことに関して殆どの人が違和感を抱かない。

 

どうやら現代社会には警備員の人権が存在しないどころか人としての尊厳すら持たしてはくれないようです。

 

理不尽だと思いませんか?