１０月３０日にミュージカル「Allegiance」をブロードウェイのLongacre Theatreで観劇。
オリジナルの「スタートレック」のジョージ・タケイさんが第二次大戦中に実際に収容されたアメリカの日本人収容所での体験をもとに制作したミュージカルです。
主演のりア・サロンガとジョージ・タケイ。
原案：ジョージ・タケイ
作詞・作曲：Jay Kuo
脚本：Jay Kuo、Marc Acito、Lorenzo Thione
演出：STAFFORD ARIMA
振り付け：ANDREW PALERMO
舞台美術：DONYALE WERLE
衣装：ALEJO VIETTI
照明：HOWELL BINKLEY
今回は、７月にミュージカル「SAYONARA」で共演した劇団四季出身のRumi Ooyamaさんが出てるので、終演後バック・ステイジで。
ジョージ・タケイさんと。
ジョージ・タケイさんは日本語も話されます。スタートレックを観て育ったジョシュは一緒に写真を撮れて大喜び。
日本との開戦後、アメリカに居住していた１２００００人の日系人がそれまで築き上げた土地・財産を底値で処分しカバン一つの荷物だけ雨を持って各地の収容所に終戦まで強制収容されました。
私自身もアメリカに来る前は日本人収容所の事は全く知らなかったのですが、映画の「ヒマラヤ杉に降る雪」の出演がきっかけでカナダやマンザナーの収容所跡を訪ねたり、その後、日本人収容所に関する戯曲に何度も関わったことで、日系人の方々の受けられた理不尽な迫害を知りました。 これは娯楽性だけの楽しいミュージカルでは無いし確かにアメリカ人にとっては過去の非人道的な汚点をさらされているので、両手を広げて受け入れられるものでも無いかも知れませんが、訴えている問題はユニヴァーサルな事柄です。現在のモスラム教の人達への偏見・憎悪が、もしISISがテロを続ければ日系人がアメリカ国内で被ったと同じように、世界中のモスラム教信者の迫害に発展する可能性がないとは言えません。
派手なミュージカルではありませんが、プロットの展開も、出演者のアンサンブルも良く、音楽も心に滲みて涙が出ました。是非観て下さい。「Allegiance」
Longacre Theatre
220 W. 48th St.
(212) 239-6200
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