９月５日、早朝にサン•アントニオを発って、ソルトレイク•シティ経由で午後オレゴン州メッド•フォードに到着、頼んでおいた車で高速で２０分のアシュランドに着きました。
オレゴン州はカリフォルニア州の北にあり、アシュランドはその南端にあります。
２０１０年にシェイクスピアの「マクベス」を元にした黒沢明監督の「蜘蛛の巣城」を作家／演出家のピング•チョング氏が逆輸入した「Throne of Blood」をオレゴン•シェイクスピア•フェスティヴァルが制作した時に、幸運にも主役の浅茅を演じさせていただいて以来３年間、劇団員としてアシュランドで過ごしました。
その間、ジョシュはニューヨークから殆ど丸１日かけてアシュランド迄、大体一月に一回通ってくれました。感謝です。
「Throne of Blood」浅茅 バンクゥエットの場。
「Throne of Blood」浅茅 スリープ•ウオークの場。
このアシュランドにあるオレゴン•シェイクスピア•フェスティヴァルは１９３５年に出来て、アメリカで最も古く、最も大きな、本当のレパートリー劇団です。他にもレパートリｲ•カムパニｲと銘打っている劇団は多数ありますが、本当に劇壇員を抱え年間を通して幾つかの芝居を交互に見せる劇団は殆どありません。
１９３５年にアンガス•バウマー氏により屋外劇場として始まったオレゴン•シェイクスピア•フェスティヴァル。
今は、
現在の屋外劇場のエリザビーサン、 １１９８席。
屋内プロセニアムのバウマー•シアター、６００席。
ブラック•ボックスのトマス•シアター、２３０－３６０席。
で、このブリックスと呼ばれる広場が各劇場の真ん中にあり、夏は開演前に短いショウが各地から集まるエンターテイナーにより、無料で観客に披露されます。
年間を通し１１－１２の作品が約８０名の劇団員で交互に演じられます。全公演を観る場合は最低１週間かかりまーす。
ブロードウェイと違い代役専用の俳優はいないので、全員がそれぞれカヴァーしあいます。通常は２つの本役と２つの代役を勤めますが、３つ目の本役が与えられる時もあります。
このアシュランドは、サンフランシスコから車で３時間、ポートランドからは車で４時間、シアトルからでも車で６時間程ですので、セカンド•ハウスを持っている人も沢山いますし、良いレストランも多くあり、夏はヴァケイションの人達で賑わいます。
この劇団で過ごした３年間は、途中でNYの病院で母が亡くなったりして大変でしたが楽しく、まるで二回目の宝塚時代のようでした。
今回は、強行軍で３日間に５つの作品を観ました。観劇記は少しづつ書いて行きますネ。
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