6月17日、パーク•アヴェニュー•アーモリでケネス•ブラナの「マクベス」を観た。
衣装/装置: クリストファー•オラム
照明:ニール•オースティン
アーモリーに入って切符を受け取ると席によって昔のスコットランドの地名が決まり、それぞれの控え室で順番が来る迄待つ。
私達はCawdor.
1000人の観客がグループ毎に呼ばれシュプレヒコールに参加させられた後、メイン•ステイジへ粛々と入場する。
そこにはスコットランドのヒースが作られていて、石畳の道を進むと彼方此方に魔女達が見え隠れしている。
冒頭の戦闘場面が始まると本水の雨が降り出し、床はぬかるみになる。
只、うがった見方といわれるかも知れないが、アーモリーでの設定がテーマパークのエンターテイメントの様になり、本来のマクベスのストーリーが多少希薄になってしまったように思った。
ケネス•ブラナのシェイクスピア解釈は良く咀嚼されていて流石だが、張っていない時の台詞が聞こえにくい。全員マイクを着けているそうなので、音響デザインの問題。
残念ながら女優陣が弱い。マクベス夫人は普通の主婦のようで非日常の欲望に突き動かされたようには見えず、3人の魔女はハロウィンの化粧をした女子高校生のようで、全くファンタスティカルでは無かった。
このプロダクションが昨年英国のマンチェスター•インターナショナル•フェスティバルで初演された時は、古い教会の中で公演されたという。そこでの公演が観たかった。
(舞台写真はニューウヨークタイムズ紙から)
読んで戴いて有り難うございました!m(_ _)m
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