キラキラ 3月27日は私の恩師の藤間紫先生のご命日でしたキラキラ


藤間紫先生

宝塚を退団後、名古屋中日劇場で大西信行脚本の「水戸黄門」に出演させて戴いたのが紫先生とのご縁の始まりです。先代中村鴈治郎丈の御老公、坂東吉弥丈の助さん、先代中村亀鶴丈の格さん、悪家老が市川段四郎丈、そして宿の女主人とお局様の二役が藤間紫先生だったのです。私はちなみに宿の小女の「おもよ」と言う役を戴き皆さんから公演後も「おもよちゃん」と可愛がって戴きました。その時、先代中村鴈治郎丈御一門に加え、おもだか一門の段猿丈、寿猿丈、蝙蝠丈、今の猿三郎丈とお父様の嵐冠十郎丈も出演されていました。

その公演で紫先生の演技にすっかり魅了されたのです。今迄拝見して来たどの女優さんにも無い骨太な歌舞伎の役者さんのような演技に接して、これこそ私が探し求めていた目標とさせて戴く女優さんだと確信し、先生の下で勉強させて下さいとお願いしたのです。それから公私共々お世話になり、日舞も勉強させて戴き藤間流紫派の師範名執名「藤間公紫」を戴きました。

アメリカへ勉強に行きたいと先生にお話した時、他の先生方からは何で今更?と余り賛成されなかったのですが、紫先生だけが「貴女には向いているかも知れないネ。どうしても帰りたくなったら、飛行機代送ってあげるから行っておいで。」と背中を押して下さいました。

帰国する度に紫先生の舞台を拝見したり、お食事に連れて行って戴いたり、先代猿之助さんがニューヨークで公演なさった時に、楽屋で皆さんへのお食事を作られる紫先生に家の鍋釜一式お貸しした事もありました。

今も帰国すると必ずお墓へ伺って、色々とご報告しています。


キラキラ朝倉摂さんキラキラ

一昨日、四年目の紫先生ご命日に、朝倉摂さんのご逝去のお知らせを聞きました。


朝倉摂さん

摂さんは素晴らしい舞台美術のデザイナーかつ演出家で昔ニューヨークで勉強なさった事もあり、良くニューヨークへいらっしゃいました。

主人共々ニューヨークや日本でお食事をしたり、親しくお付き合いをさせて戴いたのです。昨年秋に体調を崩された摂さんをよみうりランドの病院へお見舞いしたのが最後になりました。

紫先生と摂さんはとても仲がよかったのです、でもご命日が同じ日とは、、。何だか紫先生が「淋しいからこっちへ来ない?」と摂さんをお呼びになった様に思えます、、、

ご冥福をお祈り申し上げます。



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読んで戴いて有り難うございました!m(_ _)m

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