夏休みも終盤に差し掛かり
夏休みという繁忙期のマラソンも
ゴールが近づいてきました
今年はすんげぇでっかい種を蒔いておいたので
最初こそ大変だったけど(人がいないから)
学童保育の奥の深さと
保育の楽しさを少し思い出せた。
子どもは伸び代しかないし
子どもがいることによって
大人もまだまだ成長できる。
本当の意味での山場はこれからで
学童保育の楽しさは
夏を超えてからだと思っている。
夏に子どもと繋いだ信頼を生かす時間が始まる。
学童支援員8年目の夏は
なんとか完走しきれそうです。
この夏は壮大な仕掛けをしたのですが
保護者さんからのウケがどうなのかすごく不安になりながらのスタートを切ったけど
概ね良好な反応しかいただいてないのでよかった
簡単に言えば
コミュニケーションゲーム。
金券を作り、仕事をしてお金を稼いで
それで遊ぶという仕掛けをしていたのですが
最初にこれはゲームです
8月最終日には紙切れですと宣言し
まわせ!つかえ!という何もかもにもお金がかかるという遊びをした(笑)
毎日お金は回すもんやー!ということばっかりを子ども達に言ってましたが(笑)
表面的には先生はなんもしません!
自分達がやりたければ
計画をたててくださいというスタンスのもと
(ヤル気はバリバリある)
やるには世の中金がいる!
だから今回は金券で支払ってもらいます。
仕事して稼げ!というベースをつくりました。
売店をしてもらって商品売ってもらったり
ある程度は生活できる保証した上で
いつもなら無料のものが『はい、チケット◯枚です』という展開にしたら
(工作材料や新聞紙もガムテープも笑)
子ども達も考えてくるので
◯センチだけなので無料にしてくれなど
交渉をしてくるように(笑)
働くとはなんなのか?
コミュニケーションが希薄なこの時代と逆行するような遊びで
盛大に自分たちでやりたいことを企画して
必要なものは注文して先生から卸してもらってください
ただし手数料も材料費もいただきます。
という大人も子どもも関係のないところで
(大人も子どもに頼むことがあったらお給料や手当を支払いやってもらっていた)
人対人の付き合いを社会制度の中でやっていた。
稼ぎたいやつは仕事ないのか
どうやったら稼げるのか
どんなものを作れば人が買いたくなるのか
どうすれば人が集まるのか
どんな言葉を使うと伝わるのか
全部考えてやってもらった。
夏祭りに使う備品も全部金券がいる。
コピー1枚にも金券がいる。
折り紙を一枚先生からもらうのも
一枚ずつ支払いが必要(笑)
そしてそれで仕入れたもので子ども達が
イベントをして集客したり
お菓子をかったり
商品を作って値段をつけたり。
速度違反で罰金とってたり(笑)
大人目線でいえば
もっとこうすれば良くなるのにーと
思う部分ももちろんあるけれど
大人の予想を飛び越えて
素晴らしい遊び時間になったりと
予想できない喜びもたくさんあった。
普段なら休むような子が
行きたい!といってるので行かせます
というご家庭もチラホラ。
ありがたいことだよなぁと思います
(全然休んでくれてもいいんだけどね?ゴニョゴニョ)
子ども達にとっての夏を大切にしたいと思って
毎年駆け抜けてきていますが
この夏にしかできないことをできたんじゃないかなと思います。
ためる、我慢するという話をお家でしている子たちも出てきたようで
お褒めの言葉もいただけました。
我慢ばかりは学ぶのも違うけれど
学童だからわがまましてもいい
好き放題してもいいは違うからね。
なんでも金金!みたいなものは嫌だけど
みんなのお父さんやお母さんは毎日誰かを幸せにするために働きにいってるんだよと
ほぼ毎日説教くさく説きました(笑)
必要なら折り紙一枚の向こう側に
どれだけの人と時間と手間暇がかかってるのか
機械やガソリンもかかってるんだよと
毎日コンコンと話し続けた夏です
みんながお客さんであり、お店の人。
仕事をする人はどんな接客が大切なのかも大切にしてほしかった。
逆にそれが自分ならどうなのか
値切ってくるのがいやだ!という声もでてきたり
子どもの感性や思いを聞くと面白いなぁと思った
得意を見つけてお金に繋げる子もいたり
ぼったくって荒稼ぎしてる子もいたり(笑)
ブラック企業に
仕事をほぼ放棄して周りからつっこまれてる子も。
ある仕事は低学年がリーダーで
高学年が文句たらたらしてるのみると
若手のリーダーで年上を動かす大変さ
年上なのに若いやつに出世越されて
不貞腐れてる図が出てきたりと
人間模様がさまざまで観察のしがいがあったなぁ
失敗すればいい!
子ども達にはそれをこの夏の最初に言いました。
それは私自身に向けた言葉でもあったと思います
いい夏になったかな