godbless4uさんのブログ
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底から見上げれば

気が付けば、上野で働いていた時のネタ仲間も職場でも相手にされない、見た目にも立派なジャンキーに成り果てていた。
頬はゲッソリと削げ落ち、あばら骨は勿論、骨盤までくっきり浮かび上がり、目は見開いているが、普通の目線ではない、死ぬ寸前の魚の様な澱んだ目をしていた。
何度もトイレに全て流そうと、注射器やネタを持ってトイレに行ったことか。
その度に、「後一回だけ…」と 腕に注射器を打ち込む、金がなくなって、ネタも買えない時には水道水を血管に打ち込んでいた。
本当にそんな生活に疲れはて
ある日、同僚の一人に泣きながら総てを告白した。

更にドン底

1ヶ月後、僕は東京から群馬県に引っ越していたが、相変わらず最低な事になっていた。
古着屋で働いていた僕は朝から晩まで、注射を射ちまくっていた。明らかに異常な行動、表現に一緒に居たスタッフは困った事だろう自分でも薬を止めたいのだが
意志が弱く止める事が出来ない
知らない振りをしてくれているスタッフにも、申し訳なく思って居た。
薬を初めて4、5年明らかに身体がおかしい。
薬を抜くと布団から起き上がる事も出来ない。
薬の使用量もどんどん増えていき給料だけでは金が足りない、毎月毎月金を借りまくる始末。
群馬に引っ越して、薬を止めてやり直すはずが、深みから這い上がる事も出来ない。
薬でささくれた気持ちをマリファナで誤魔化す。
そんな生活に気持ちも身体も疲れきって居た。

ドン底

友達が薬で捕まってから
俺は、酷い幻覚と幻聴に、毎日襲われていた。
盗聴器があると思い込み
家中の電器製品をバラバラに解体した。
勿論そんなものがある訳もなく
無惨にバラバラに解体された電器製品の山の中に、立ち尽くしていた。
その日、彼女に腕の注射痕を見られ。
僕は、家を追い出された。
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