私が物心つた頃には私の家の隣に母方の祖父宅があり 私は一日のほとんどを祖父宅で過ごしていた。
母は着が強く我侭な人で5人兄弟の中で女一人だったから親から溺愛され過保護にされて育ったらしい。
父と葉ははよく喧嘩していた。母は隣の実家に良く帰った。
そして私が幼稚園の時に母が妊娠し幼稚園の遠足にも祖母が着いて来てくれた。
そして小学校に入ってすぐに妹が産まれた。
それから暫くして私達家族は山の方へ引越しすることになった。
流行りの団地で新しく開発された土地だったから綺麗に区画整理されていた。
学校は前の学校より好きだった。空気は綺麗だったし給食も美味しかった。
ある日の夜、夫婦喧嘩が始まった。手を上げない父が母の背中を蹴ったらしい。
母が「3階のオバチャン呼んで来て!」と私に言った。行かなければ!大変だ!と思っていこうとしたら
「行かんでもええ!!」と父が怒鳴った。私は動けなくなりその場で固まってしまった。
その後 寝たのだろうが記憶がない。
でも次の日の朝、妹の着替えの仕度をしている母に私が何をしているのか聞くと実家に帰ると言う。
私は連れて行ってくれへんの?と聞くと「アンタはお父さんの言うことを聞いた。アンタは私の子供やない」と言って妹を負ぶって行ってしまった。
家の窓からずっと見ていた。母の後姿を見えなくなるまで見ていた。しかし母は一度も振り返らなかった。
それが後に私を苦しめることになるのだ。
<続く>
