私が6年前、夢にまで見た渡米を
20年振りに実現させた時、
憧れの場所は、ボストンであり、
フェンウェイパークであり、
レッドソックスが、メインディッシュ。
行き帰りに寄りたいぐらいでしか、
シカゴは考えておらず、
むしろオマケといった扱い、
だったのですが、
実際に行ってみると、
ボストンからは天候には恵まれず、
街からは愛されず、散々な目に。
一方、付録だったはずのシカゴからは、
愛され、恵まれ、どちらが本命か、
現場で初めて知り、
以降、熱烈なカブスファンとなり、
リグレーフィールドを我が家と
呼ぶまでに傾倒したのですが、
今回、渋谷から新宿への移行もまた、
完全に似たケースだったのです。
合縁奇縁という四字熟語を
思わず思い出すほどで、
初めて来た西新宿が、
ひどくしっくり来たのです。
一般的に西新宿のイメージとは、
都庁、副都心高層ビル群となりがちですが、
それは極一部だけで、
残りは、グダグタに砕けており、
庶民的で馴染みやすく、
なにより、必要なモノは、
銭湯以外、すべて揃っておりました。
特筆すべきはコインランドリー。
昭和型がいまだに健在で、
洗濯機200円、乾燥機100円で、
単身者分なら仕上がってしまうのですから、
涙なしでは語れないほどです。
本屋、百円ショップ、家電量販店、
富士そば、日高屋、セルフ式カフェまで、
オールスターが揃う、万能型シティなうえ、
交通の利便性は申し分なく、
これが西新宿の凄さ、
いい場所を確保できました。
<続く> バッタもん