それまで、私の公休日前夜といえば、
お決まりのビデオ個室ボックス、
だったのですが、
たかだか四勤一休ごときの
ローテーションを終えただけで、
公休日前夜は、自宅でぐったりと、
倒れ込んで動けなくなるのが、
日常となり、
ブログ執筆は、
主に日曜日に回す始末。
なぜこれほどまで
ストレスが溜まるのでしょうか?
それは、衝動が抑えきれない、
からです。
準備はできました、多分。
私は戦いたいのです、力一杯。
暴れたいのです、思い切り。
けれど、相変わらず檻の中。
なにもできずにいるのです。
♬~決心のきっかけは理屈ではなく
いつだってこの胸の衝動から始まる~♬
乃木坂46 「きっかけ」より
やりきれない焦燥感、倦怠感から
襲われながら私は、
昔仕事を教わった番頭さんの
話を思い出したのです。
この世界は仕事を辞めると、
その存在はすぐに忘れられ、
三か月も経たないうちに
噂さえされなくなる、と。
この話は嘘ではありませんでした。
どれほど個性が強かろうと、
印象が強かろうと、例外はなく、
それほど薄っぺらい人間性の輩が集い、
上辺だけの付き合いに終始している、
何よりの証なのですが、
私は苛立ちを募らせながら、
決めたのです。
それでなくても付き合いや会話が、
皆無な私など、忘れられる速度は
誰よりも速いはず。
だから、忘れられなくしてやろう、と。
私は、職場の人間など、すぐに忘れます。
もとより興味も関心もありませんから。
思い出すことさえないでしょう。
けれど、向こうは忘れられなくするのです。
メディアを通じて、いつまでも煩わしいまでに。
自然の中を歩いていて、目の前に飛び交う、
コバエや藪蚊のように、いつまでも。
必ず忘れられなくしてやろうと。
<続く> バッタもん